本部教務部(福祉開発グループ)主催による「社会福祉研究会」が3月11、12の両日、第一団参会館で行われました。昨年12月に福祉開発グループが新設されて以降初となる今研究会には、各教会で2年以上「社会福祉専門担当者」を務める受講希望者16人が参加しました。
研究会は、日ごろ、教会内で多重債務や独居高齢者への生活支援といった福祉相談に対応している受講者が実際に関わった事例を発表する「事例研究」を中心にプログラムが構成されました。受講者は、活発な意見、情報交換によって、知識や学びを深めました。
「事例研究」は、小舘静枝・小田原女子短期大学学長と下岸幸子・東京教育専門学校専任講師を迎えて行われ、受講生は2グループに分かれ、クライアント(来談者)への対応や福祉資源の活用などを細かく検証。講師からは、事例に対する具体的な指導のほか、「価値観を押し付けない」「クライアントの前に出ず、側面的な援助を」など、福祉相談に臨む基本姿勢についてアドバイスがなされました。
また福祉開発グループの今後の取り組みなどについての講義も行われました。保科和市・同グループ次長は、「『ゆりかごから墓場まで』という言葉があるように、福祉は生活全般にわたる、老若男女すべてにかかわるもの」とした上で、福祉開発グループが当面、高齢社会への対応や、佼成福祉の実践的理念の明確化などに重点的に取り組む方針を示しました。
さらに、「法座での結び、心の立て直しは、人間が救われていく上で、立正佼成会だからこそできる大きな貢献」とし、心の救われと福祉資源の活用がひとつにつながった「物心一如」の救済を強調。社会福祉に取り組むメンバーが、支部長・主任など布教ラインに立つ会員と十分に協力し手を取り合うことや、「歩く相談窓口」となって、救われを求める人のもとに出向く姿勢の大切さが確認されました。
同研究会は今後5月、7月、9月の3回実施されます。
(2006.03.17記載)
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