「第32回IARF(国際自由宗教連盟)世界大会」が3月26日から30日まで開催されます。会場となる台湾高雄市の仏教僧院「佛光山」には、欧米、アジアなどから宗教者ら約400人が参集。本会は山野井克典理事長を名誉団長、鈴木基予・神奈川教区長を団長に使節団として85人を派遣します。『多様性における尊厳』の大会テーマのもと、5日間にわたり、諸宗教の祈りやワークショップ、会議などに臨みます。
庭野日敬開祖は著書『この道』の中でIARFと本会との交流がWCRP(世界宗教者平和会議)の創設に大きな影響を及ぼしていることを強調し、『IARFこそ世界宗教者平和会議の生みの親』と述べています。IARFは、諸宗教対話と協力を目指す組織として、1900年5月に米国・ボストンで創設されました。宗教上の偏見と独断を排し、自由、純粋、創造的、普遍的な宗教対話を求め、数年後ごとに世界大会を開催しているほか、社会活動などにも取り組んでいます。
ユニテリアン(自由キリスト者)をはじめとする欧米のキリスト教信者を中心とした同組織に、本会が加盟したのは昭和44年。昭和56年にオランダで行われた第24回世界大会の席上、庭野開祖が第25代会長に就任しました。
以降、会員レベルでもIARFへの積極的なかかわりが続いています。59年には、アジアでの初の世界大会開催地として東京が選ばれ、普門館に800人を超える宗教者が集いました。アジアでは4度目の開催となる今大会は、台湾最大の仏教僧院「佛光山」で行われます。大会テーマは『多様性における尊厳』。26日の開会式には、創設者の星雲大師が『多様性の調和(仮)』をテーマに基調講演を行います。連日、諸宗教の祈りが捧げられるほか、本会の法座をモデルにした「サークルグループ」、『宗教と家庭生活』『宗教と市民との関わり』『宗教と平和活動』をテーマにした全体会議が行われます。また、会期中、IARFに多大な功績を残したUUA(ユニテリアン・ユニバーサリスト協会)初代会長のデイナ・マクリーン・グリーリー博士をはじめ、庭野開祖、山本行隆・椿大神社先代宮司、三宅歳雄・金光教泉尾教会初代会長らをたたえる記念式典も予定されています。
本会からは、IARF財務委員長、国際評議員を務める山野井理事長を名誉団長に、会員代表85人が参加。5日間のプログラムを通し、諸宗教者との対話、交流に臨みます。
また、「文化プログラム」の中で「佼成合唱団」が歌声を披露します。大会に先立ち、「青年プログラム」が行われ、本会から3人の青年部員が参加。22日から26日まで、IALRW(国際自由宗教婦人連盟)が『女性による平和活動の推進』をテーマに世界大会を開催します。
(2006.03.24記載)
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