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2006年03月26日 「IARF第32回世界大会」終わる

3月26日から5日間にわたり台湾・高雄市の仏教僧院「佛光山」で開催されていたIARF(国際自由宗教連盟)第32回世界大会が3月30日、閉幕しました。世界19カ国から340人が一堂に会した今大会に、立正佼成会は山野井克典理事長を名誉団長、鈴木基予・神奈川教区長を団長に会員85人を派遣。参加者は大会テーマ『多様性における尊厳』のもと、講演会や全体会議、ワークショップなど23のプログラムに臨みました。大会2日目には、IARFに多大な功績を残した宗教者を追悼するセレモニーを実施。閉会式では、エレン・キャンベルIARF会長の後任としてユニテリアンのアビ・ジャナマンチ師が新会長に就任し、次回の世界大会が2010年にインドで開催されることが発表されました。

3月26日の開幕以来、参加者は「佛光山」内の施設に宿泊しながらプログラムに臨みました。初日夜には、「佛光山」の創設者である星雲大師が『多様性の調和』をテーマに基調講演。宗教が互いを排斥せず尊重し合う中で平和な社会を築いていくことが大切だと語りました。大会2日目には、IARFの発展に尽力した先達の功績を讃える追悼セレモニーが行われました。UUA(ユニテリアン・ユニバーサリスト協会)初代会長のデイナ・マクリーン・グリーリー博士、庭野日敬開祖、山本行隆・椿大神社宮司、三宅歳雄・金光教泉尾教会初代教会長、今岡信一良・元日本自由宗教連盟名誉会長らをはじめ、長年にわたりIARFの活動を支えてきた故人の名前が読み上げられ、キャンドルが捧げられました。
また、連日『宗教と家庭生活』『宗教と市民との関わり』『宗教と平和活動』など日ごとのテーマに基づいた全体会議が行われたほか、ワークショップを通し、社会の中で宗教者が果たすべき役割とは何かを議論したほか、代表による信仰体験や各国で進めている平和活動などが発表されました。参加者はこうしたプログラムを通して感じたことを、本会の法座をモデルにした「サークルグループ」で毎朝確認。宗教や文化を超えた交流の中で、互いの宗教への理解を深め合いました。
期間中、毎朝「祈り」の時間が設けられ、神道、イスラーム、キリスト教、ヒンズー教、ゾロアスター教などの祈りが捧げられました。立正佼成会では30日の最終日に仏教の祈りを捧げ、鈴木教区長を導師に「法師品第十」を読誦しました。
今大会には「佼成合唱団」のメンバーも参加し、大会4日目の「文化プログラム」をはじめ、閉会式などで歌声を披露し、大会に彩りを添えました。

(2006.04.07記載)