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2006年04月03日 庭野会長、国連事務次長(国連軍縮局長)に就任する田中氏と懇談

日本人で6人目の国連事務次長(国連軍縮局長)に就任することが決まった田中信明氏(駐パキスタン大使)が4月3日午前、法輪閣を訪れ、庭野会長と懇談しました。山野井克典理事長、国富敬二時務部長、神谷昌道外務部次長(諸宗教対話グループ)が同席しました。席上、田中氏は、本会の軍縮への取り組みを評価し、今後に向けた一層の協力を要請しました。

田中氏は1970年、外務省に入省し、総合外交政策局審議官、サンフランシスコ総領事、駐パキスタン大使を歴任。本年1月に退任した阿部信泰氏(国連事務次長、国連軍縮局長)の後任として6日付けで就任します。核拡散防止条約(NPT)再検討会議の決裂、イラン、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の核保有など、課題が山積する中での舵取りに期待が寄せられています。日本人の国連事務次長は、これまで明石康氏はじめ5人が務めてきました。
懇談では、田中氏が、最近の世界情勢について、米ソによる緊張関係は終わったものの、軍備拡張、核兵器近代化の動きは、さらに進んでいると分析。本会に対し「軍縮に向け、さまざまな面で協力を頂きたい」と要請しました。
これに対し庭野会長は、今年8月、京都でWCRPVIII(第8回世界宗教者平和会議)が開催されることを紹介。大会のテーマが「あらゆる暴力をのり超える」ことにあり、会期中、軍縮についても議論されることなどが説明されました。
また駐パキスタン大使を務めていた田中氏は、現地にスタッフを送っている特定非営利活動法人「ジェン」(本会も加盟)などNGO(非政府機関)の活動を「長期にわたり、ダイナミックに活躍している」と高く評価しました。

(2006.04.07記載)