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2006年06月16日 「明るい社会づくり運動」第6回通常総会が開催

特定非営利活動法人(NPO法人)「明るい社会づくり運動」(石原慎太郎会長)の第6回通常総会が6月16日午後、東京・代々木にある国立オリンピック記念青少年総合センターの国際会議室で行われました。法人役員のほか、都道府県ごとに開催された「賛助会員の集い」の表決代理人である評議員、運営委員長ら約100人が参加。協力団体の一つである本会から庭野日鑛会長が出席し、祝辞を述べました。

同運動は、国民的規模で善意の運動の輪を広げていくことを目的に昭和44年、庭野日敬開祖が提唱しスタートしました。同53年には全国協議会が発足。平成13年にNPO法人となり、各地でさまざまな活動が繰り広げられてきました。
当日の総会では、「定款変更」に関する案件をはじめ、昨年度の事業・収支報告、今年度の事業計画、収支予算などの議案が審議され、それぞれ満場一致で承認、可決されました。この中の定款変更については、法人機構をより充実したものにしていくことを目的に議論が重ねられてきました。今回の議決により、今後は全国21カ所にあった拠点を東京の1カ所に集約し、「複数拠点組織」から「全国1拠点組織」に移行。これに伴って、内閣府認証のNPO法人から東京都認証に所轄庁を変更する手続きが取られることになります。
総会での決議のあと、庭野会長が登壇。「私たちは、普段、自分中心に生きてはいても、心の奥底では周囲の人と喜び悲しみを共にしたいと願っています。『自分の周囲に一人でも不幸な人のある限り、現在の自分の幸福を手放しではよろこんでいては相済まない』と、いつも願っています」と語り、各地域や人間の苦悩に即したさらなる活動の展開に期待を寄せました。
さらに、「しっかりとした人生観に基づき、いのちの尊厳を伝えていく智慧と慈悲と一体の活動が、今後の明社運動の原動力となるものと信じます」と述べました。
続いて、あいさつに立った石原会長は、全国各地で児童が犠牲となっている昨今の事件に触れながら、治安対策とともに青少年育成の大切さを強調。人間関係の基本である「あいさつ」を交し合う運動に力を入れている近況を報告しました。
また、日本は世界有数の科学技術力を有している一方、人としての守るべき規範が受け継がれずに、忍耐力のない若者や成人が増えてきたと指摘。「子供たちにどうやって、我慢やこらえ性を身に付けさせるか。このままではもので栄えて、心で滅んでしまいます。明るい社会をつくっていくために、それぞれの家庭や地域で自分で自分をコントロールできる人間を育てていきましょう」と述べました。

(2006.06.23記載)