第8回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会をはじめWCRP青年世界大会、WCRP女性会議では、延べ2300人のボランティアが活躍し、大会の運営を支えました。ボランティアは国内の20を超える宗派、教団の青年らを中心に構成。本会からも多くの青年部員が参加し、活動に携わると共に、大会参加者や他宗派、教団から参加したボランティアたちと交流を深めました。
ボランティアの活動範囲は会議場や屋外、ホテルでの参加者の誘導、会議スペースの設営、同時通訳機の管理、来賓の接待やマスコミの対応など多岐にわたりました。広島で開幕した青年世界大会から、京都での世界大会が閉幕するまですべての日程に携わった者も少なくありません。ボランティアたちはリーダー、サブリーダーを中心に連日ミーティングを重ね、サービスの向上やボランティアとしての心構えを確認。寸暇を惜しんでそれぞれの仕事に汗を流しました。
ボランティアたちの笑顔と献身的な働きは、参加者たちから高い評価を受けました。世界大会の閉会式では、参加者が綴った「感謝のメッセージ」が披露されたほか、急きょステージ前に招かれ、盛大な拍手が送られる一幕もありました。青年世界大会でも、参加者の要請によりボランティアたちはステージに登壇。拍手と歓声が会場に響きました。
また、会場内に設けられたボランティアセンターでは、休憩中のボランティアに対し、『ボランティアセッション』が提供されました。安田暎胤・法相宗大本山薬師寺貫主をはじめ樋口美作・日本ムスリム協会名誉会長など日本を代表する宗教者が講演を行い、ボランティアたちに宗教者としての生き方や宗教協力の重要性などを説きました。また、庭野日鑛・WCRP日本委理事長のほか、多くの参加者が同センターを訪れ、ボランティアたちの活躍に感謝を表しました。
ボランティアの1人、K・Sさん(19)は、「初めは、未熟な語学力のため海外参加者に正確な情報をお伝えすることができず悔しい思いをしました。しかし日を重ねるごとに自信がつき、積極的にお役をさせて頂くことができました。お役を通して、短期間で自分が変われたことに感謝しています」と感想を述べました。また、H・Kさん(19)は「参加者の方に笑顔であいさつをすると、皆さん笑顔で返事をしてくださり、心が通じ合うのを感じました。自分から思いやりの心をもって接することが平和につながるのだと教えて頂きました」とボランティアを通じて得た学びを語りました。
なお、ボランティアの宿泊施設は各教団により提供されました。世界大会では一燈園、弓矢八幡、本門法華宗、本会の京都・大阪両教会が、また青年世界大会では同広島教会が受け入れにあたり、ボランティアたちを物心両面から支えました。
(2006.09.08記載)
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