2006年08月14日
新宗連が千鳥ヶ淵で「第41回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」を開催
新宗連(新日本宗教団体連合会)および新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)主催による「第41回戦争犠牲者慰霊並びに平和祈願式典」が8月14日夜、東京・千代田区の国立・千鳥ヶ淵戦没者墓苑で行われました。新宗連加盟39教団から3200人が参加しました。
式典の冒頭、主催者を代表し、新宗連理事長として庭野会長があいさつに立ちました。この中で、多くのいのちが失われるという心痛む事件が多発する現代の社会状況に触れ、「『心の重病』のただなかにあるといえる現在の殺伐とした社会情勢は、私たち宗教者の『説かざる罪』ではないかと、深く反省させられるものがあります」と宗教者の使命に言及しました。その上で、一人ひとりが大自然のさまざまな恩恵のもとに生かされていることに目覚め、感謝することで、「内なる平安」と喜びを分かち合おうとする精神が生まれると強調。「宗教を持つ者のそうした『自他尊重の精神』によって怨みによる報復の連鎖が断ち切られ、平和の礎が築かれることを、切に願ってやみません」と述べました。
続いて、加盟教団青年女子62人によりキャンドルが、同青年会代表者により折鶴が六角堂の祭壇に捧げられ、教団別礼拝が行われました。
このあと、力久道臣・新宗連青年会委員長が「平和へのメッセージ」を発表しました。この中で、鹿児島県の知覧特攻平和会館を訪れて学んだ戦争の実情を紹介。さらに、国内外の紛争、事件でいのちが蔑ろにされている状況に触れ、「神仏への祈りと教えによっていのちの尊さを実感している信仰者こそが共に手を取り合い、共存していく世の中に変えていく時」と述べ、「すべてのいのちを尊ぶ世界」の実現に向けて努力していくことを誓いました。
(2006.08.18記載)
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