庭野日鑛会長は、WCRP日本委員会理事長として、「第8回WCRP世界大会」の受け入れ国総責任者の役割を果たしました。大会期間中には、開会式、閉会式をはじめ、全体会議、正式代表者会議、国際管理委員会などに出席。各国の諸宗教代表と交流したほか、ムハンマド・ハタミ・イラン前大統領、アン・ヴェネマン・ユニセフ事務局長らと個別に会見しました。またレセプション、公式記者会見では、WCRP日本委員会を代表してあいさつしました。
(WCRP日本委提供)
【諸会議に出席】
庭野会長は、8月21日、広島で開かれた「WCRP青年世界大会」の開会式であいさつ。23日には、受け入れ事務局の結団式に出席するため京都入りしました。
25日午後には、世界大会に先立ち、WCRP国際管理委員会、大会準備委員会が国立京都国際会館で開かれ、受け入れ国を代表してあいさつ。「皆さんを温かくお迎えしたい。特に紛争地からおみえの方々にも自由に発言して頂ける環境づくりを心がけてきた」と述べました。
26日の開会式では、国内外の代表12人の一人としてメーンホールの舞台に登壇。5回の全体会議、4回の正式代表者会議にも出席しました。閉会式では、ウイリアム・ベンドレイ・WCRP国際委員会事務総長が「大会を支えたWCRP日本委員会の理事長」と庭野会長を紹介。立ち上がって一礼すると、参加者から大きな拍手がおくられました。
また27日の宗教別会合(仏教)では、議長も務めました。
【レセプション、記者会見であいさつ】
WCRP国際委員会主催のレセプションが25日に開かれ、庭野会長があいさつに立ちました。その中で庭野会長は、地域紛争、内戦、テロが続いている現状を指摘しながら、「私どもは、WCRPという存在を、過大評価してはならないし、過小評価する必要もないと思う。WCRPに集う一人ひとりが、これまでの成果と課題を冷静に見つめ、『すべてのいのちを守る』という共通の目標に向かい、謙虚に、しかし力強く、再出発を図る――世界大会が、WCRP発祥の地・京都に帰ってきたことの意義は、そこにあるのではないかと受けとめている」と述べました。
翌26日のWCRP日本委員会主催レセプションでもあいさつした庭野会長は、「WCRPの礎を築いてくださった先達の願いを改めて確認し、その上に、今を生きる私どもとしての新たな歩みを積み重ねてまいりたい」と語りました。
また26、29日と2回の公式記者会見が開かれ、庭野会長は、受け入れ国を代表してあいさつ。世界大会に向ける願いなどを伝えました。
【ハタミ・イラン前大統領らと会見】
27日午後、庭野会長は、京都市内のホテルでハタミ・イラン前大統領と会見しました。席上、庭野会長は、「世界大会に出席してくださったことに、WCRP日本委員会を代表してお礼申し上げたい」と謝意を表しました。
ハタミ前大統領は、「大会をつつがなく成功に導かれたことに感謝する。地球をとりまく暴力に対して、世界の諸宗教者が集い、話し合うことは、非常に重要な機会だ。互いの宗教にある共通性を強調するとき、宗教は、問題の解決に重要な意味を持つ。今後はWCRPとの協力関係を深めたい」と述べました。
25日には、国立京都国際会館内でヴェネマン・ユニセフ事務局長とも懇談。ヴェネマン事務局長は、「立正佼成会のユニセフに対するご協力に心よりお礼申し上げたい。ユニセフと立正佼成会のパートナーシップを高く評価している」と語りました。
これに対し庭野会長は、「立正佼成会の会員の多くが戦後の貧しい時代を経験した。その意味で会員一人ひとりが真心でさせて頂いてきた。また若い人も熱心に取り組んでいる」と説明しました。
ヴェネマン・ユニセフ事務局長は、今後、ユニセフとしてアフリカの子供たちの健康、生存プログラムに重点を置いていく意向を示し、本会に対して一層の協力を要請しました。
さらに同日、トルコのアリ・バルダクーグロ宗教省長官とも会見。トルコ、日本両国の宗教交流などについて意見を交わしました。
【参加者との交流】
大会期間中、庭野会長は、世界各国の諸宗教代表とさまざまな場で交流した。またボランティアルームを訪ね、青年たちを激励。「私はWCRP日本委員会理事長のお役を頂いているが、実際は皆さんのような方々がおられないと世界大会は動かない。道すがら、ボランティアの皆さんから元気に声をかけて頂き、本当に私も元気を頂いた」と語りかけました。
(2006.09.08記載)
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