会員から慈母と慕われ、庭野日敬開祖と共に本会の礎を築いた長沼妙佼脇祖の遺徳を偲び、精進の決意を新たにする「脇祖さま報恩会」式典が、遷化から49年を迎えた9月10日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂には75教会から約4000人が参集し、庭野日鑛会長が法話を述べました。
式典では、「まず人さま」の慈悲行、布施の大切さ、正しい行いこそが供養――といった長沼脇祖の法話と庭野開祖による歎徳文奏上の音声が流れたあと、青年女子部員20人が奉献の儀。渡邊恭位・布教本部長導師による読経供養に続き、庭野会長が報恩讃歎文を奏上しました。
このあと、山野井克典理事長が教団を代表してあいさつ。冒頭、第8回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会(8月下旬、京都)を振り返り、全国会員の祈りとボランティアに支えられたとして謝意を表しました。また、人さまの救いに徹した長沼脇祖の信仰姿勢を讃えながら、「脇祖さまへの報恩感謝の心を忘れず、ご指導の一端を精進につなげて頂きたい」と話しました。
続いて、日立教会の長島弘修教会長が体験説法に立ち、会員との触れ合いを通して仏さまの説法に気付いた修行の一端を披歴。「多くの方々に開祖さまとのご縁を結んで頂くことが自分にできる証明役と信じ、精進します」と誓いました。
法話に立った庭野会長は、人間が、釈尊の悟った天地の道理を知り、自覚する心を持つに至るには、長い生命の歴史があったと説明。「仏さまの教えを頂いて、修行するということは実に尊いこと」と、結縁の有り難さを強調しました。また、「無上の人間の態度として慈悲の心が一番大事」と仏教の核心に言及。長沼脇祖がその手本であるとして、遺徳をかみしめました。さらに、「智慧に基づいた慈悲が肝心要(かんじんかなめ)」とした上で、「いつも胸の中が慈悲の心、人さまのことを考える心でいっぱいになる人間になることが大事です」と説きました。
(2006.09.15記載)
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