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2006年11月07日 常圓寺で仏教NGOネットワークの学習会開催

本会や庭野平和財団が加盟するBNN(仏教NGOネットワーク)主催の学習会が11月7日夜、東京・新宿の日蓮宗常圓寺祖師堂で行われ、約30人が参加しました。今回の学習会は、次世代を担う若い僧侶や仏教者の育成が目的。当日はタイの上座部仏教僧侶で、社会活動に取り組むパイサン・ウィサーロー師が講演しました。

パイサン師は、タイの寺院がかつて庶民の教育機関の役割を担っていたが、近代の学校制度の普及によって、寺院の役割が仏教の儀式儀礼を司ることに限定されてきた歩みを紹介。こうした中で、社会や市民の抱える問題に関心を示さない僧侶や、現代の課題に対する知識の習得が遅れている仏教界の現状を説明しました。
その上で、仏教が社会や共同体の中で大きな役割を果たしていくために、仏教者自身が「仏教は、自己と社会との関係を説いた教えであることを再認識する必要がある」と述べました。さらに、今後は「知的な力」「道徳的な力」「スピリチュアルな力」をバランスよく習得していくことが重要と強調しました。

(2006.11.17記載)