特定非営利活動法人(NPO法人)「明るい社会づくり運動」(石原慎太郎会長)の第7回総会が12日、普門館国際会議室で開催されました。今回は、法人機構をより充実するための「定款変更」を終え、新体制で臨む初めての総会。新たに就任した齋藤貞雄理事長はじめ、運営会員や理事を中心に約30人が出席し、各議案の審議が行われました。協力団体である本会からは、同運動の理事を務める本村和則新潟教区長、阿部公俊外務部次長が出席しました。
同運動は、国民的規模で善意の運動の輪を広げていくことを目的に昭和44年、庭野日敬開祖が提唱してスタートしました。53年には全国協議会が発足。平成13年にNPO法人格を取得し、各地で市民とともにさまざまな活動が繰り広げられてきました。
昨年の総会では、法人機構の充実化を図る「定款変更」を可決。全国21カ所にあった拠点を東京1カ所に集約する「全国1拠点組織」への移行が進められました。これに伴い、内閣府認証のNPO法人から東京都認証に所轄庁を変更する手続きとともに理事長、理事らの刷新が図られ、今年4月から新体制での運営が開始されています。
総会は、はじめに齋藤理事長があいさつ。家庭、学校、職場といった"人間環境"が抱える現代の諸問題を指摘し、「こうした問題をいち早く察知し、明るい社会づくり運動を提唱された庭野日敬先生をはじめ、全国各地で運動を展開された多くの先輩の先見性に敬意を表します」と述べました。その上で、「今までの歴史を尊重し、時代の変化を察知した新しい活動を展開していくことが私たちに課せられています」と、今後への決意を語りました。
続いて、昨年度の事業・収支報告、今年度の事業計画、収支予算などの議案が審議され、満場一致で承認、可決されました。
審議のあと、鹿児島大学教授で来年のNHK大河ドラマ「篤姫」の時代考証を担当した原口泉・鹿児島明るい社会づくりの会会長が『篤姫・平和への願い』と題して講演。江戸時代末期に薩摩藩島津家から徳川十三代将軍家定の御台所(正室)に迎えられた天璋院篤姫の生涯に触れ、将軍の妻として、西郷隆盛ら同藩の志士たちと江戸城無血開城にあたった史実を紹介しました。原口会長は「幕末の動乱に際して最も平和社会の実現を願った女性」と、明社運動にもつながる行動理念を説明しました。
(2007.06.22記載)
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