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2007年07月28日 「夏季教育者セミナー」開催

教育者教育研究所主催の「夏季教育者セミナー」が7月28、29の両日、法輪閣、第一団参会館を会場に開催されました。テーマは『真の教育者をめざして~自己を信じ、生徒を信じぬく~』。現職の教師、教師を志望する学生ら約200人が参加しました。

28日には、『自己を信じ、生徒を信じぬく』をテーマに河村蓉洞教育者教育研究所所長が研修を行いました。河村所長はまず、「『自己を信じ、生徒を信じぬく』とは、仏教では『自灯明・法灯明』ということ」と述べ、法門を学び、活用することで、自らの人生を明るくし、人をも救うことができると強調。『十如是』『十二因縁』の法門を、事例や体験を交えながら解説しました。特に『十二因縁』の説明では、人間をはじめとした動物にとり、母親との一体感が「原信頼」となり、自信と自立につながると指摘しました。このあと、グループに分かれて法座を囲みました。
翌29日には、代表2人の体験説法に続き、作家の神渡良平氏が『人は何によって輝くのか』と題して講演しました。
神渡氏は、38歳のときに脳梗塞で倒れた体験を披歴し、そのことを通し、「人生はたった一度しかない。だから取りこぼしてはならない」と覚悟を決めたと語りました。その上で、縁を感じ取れる感受性を磨くことの大切さ、「内観」という静寂の時間を通して自らの心の根を養う大切さに言及しました。また、「いのちの本質は、他のいのちを支えることにあります。教職とは、人生の出来事を感謝で乗り切っていくことができる子供の魂を育てる大切な仕事です」と述べ、親子の絆を側面からサポートする教師の役割などを述べました。

(2007.08.03記載)