「全国社会福祉専門担当者大会」(主管・教務部福祉開発グループ)が10月20、21の両日、法輪閣、第二団参会館で行われ、全国から社会福祉専門担当者など約230人が集いました。参加者は、パネルディスカッションや記念講演などのプログラムを通して福祉に関する学びを深めたほか、各教会で行っている福祉活動について意見交換しました。
本会の社会福祉専門担当者は、信仰を基盤としながら社会福祉の知識や資源を生かし、布教ラインと連携して会員を本質的な救いに導くことを目的として平成11年にスタートしました。来年で10年を迎えます。今大会では教団の福祉理念を改めて学ぶとともに、福祉の情報や日ごろの活動の成果を分かち合い、各教会の福祉活動に生かすことを目的に実施されました。プログラムの冒頭、保科和市教務部次長が大会の意義や目的を述べたあと、代表3教会の社会福祉専門担当者が活動紹介を行いました。仙台教会は福祉相談、沼津教会は高齢者活動、名古屋教会は介護者のケアについてそれぞれ事例を交えながら成果を発表。その中で沼津教会は、青年婦人部と法輪クラブの世代間交流を紹介しました。続いて、『ひとりと家族と地域のつながり―人が共に豊かに生きるために、本会が出来ることは何か―』をテーマにパネルディスカッションが実施されました。パネリストとして田中滋子・文教大学名誉教授、下岸幸子・東京教育専門学校専任講師、沼田雄司・本部教務部長が登壇し、保科次長がコーディネーターを務めました。パネリストたちは、近年の多様な家庭環境を理解し、相手の思いを尊重する姿勢の大切さなど、社会福祉専門担当者の心構えについて述べました。翌21日には、ヘルパー養成研修講師の羽成幸子氏が講演しました。祖父母、父母、姑の介護、看取りの体験を述懐。介護する側の立場から、「介護が終わってから、『あれで良かったかしら』とご自分を責めてる方がたくさんいらっしゃいます。介護に教科書はありません。どんな介護法でも終わったら100点。ご自分の人生を十分に楽しむことが先に旅立った人に対する孝行であり、ご供養なのです」と語りました。次いで、沼田教務部長が、庭野日鑛会長の「お言葉」を代読。庭野会長は、この中で社会福祉に取り組む上で信仰に根ざすことが何よりも大事であると強調し、「相手の立場に立った、温かく、心の通ったものがあってこそ初めて、信仰者による社会福祉活動といえるのではないでしょうか」と記しました。また、「人々の救いと地域貢献の先頭に立つとの自覚と誇りを持って、一層精進されることを期待しています」と寄せました。閉会式では、参加者を代表して2人が決意発表しました。
(2007.10.26記載)
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