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2007年10月24日 庭野会長が田中信明新トルコ大使と懇談

庭野日鑛会長は10月24日午後、駐トルコ大使に就任する田中信明・前国連事務次長(国連軍縮局長)の訪問を受け、法輪閣で懇談しました。山野井克典理事長、川端健之外務部長が同席しました。

田中氏は1970年、外務省に入省し、サンフランシスコ総領事、駐パキスタン大使、国連事務次長(国連軍縮局長)を歴任しました。10月30日付でトルコ大使として赴任することが決まっています。今回は大使就任のあいさつのため本会を訪れました。懇談の中で田中氏は、トルコは政教分離の形態をとっており、イスラーム圏の中でも比較的穏健な国柄であると紹介しました。また、トルコはイスラームの宗教主義と世俗主義の狭間にあり、地理的にもヨーロッパとアジアの境目に位置することから、さまざまな面でバランスを保ちながら国の施策が進められている現状を説明しました。その上で、「イスラームの国々に対しては、経済協力や文化交流、文明間対話の取り組みとともに宗教的なアプローチが欠かせません。寛容の精神を涵養するためにもぜひ宗教者のお力をお借りしたい」と述べ、協力を求めました。さらに、トルコは非常に親日的であり、2010年を「トルコにおける日本年」(仮称)と位置づけ、さまざまな文化交流事業を計画していることに言及し、「事業にはさまざまな分野の方々に加わってほしいと考えています」と述べ、本会の取り組みに期待を寄せました。懇談ではこのほか、昨年8月に京都で第8回WCRP(世界宗教者平和会議)世界大会が開かれた折、庭野会長がトルコのアリ・バルダクーグロ宗教省長官と会見し、両国の宗教交流について意見を交わしたことなどが話題に上りました。

(2007.11.02記載)