新宗連青年会(新日本宗教青年会連盟)による「第21次アジア青年平和使節団」(団長・保積志弘委員長=大和教団嗣親)が2月14日から20日まで実施され、加盟4教団から9人が参加しました。一行はタイを訪れ、第二次世界大戦による犠牲者への慰霊をはじめ、清掃奉仕や寺院での修行体験、現地青年と交流を行いました。本会からは青年本部スタッフ、青年部員合わせて3人が参加しました。
新宗連青年会は、1974年から9次にわたり「東南アジア青年平和使節団」(アジア懺悔行)を派遣してきました。96年からは中国、韓国などアジア各国を訪問。慰霊と懺悔の活動を展開しています。
一行は15日、タイ西部・カンチャナブリ県にあるナムトクの丘を訪れ、同青年会が74年に建立したサンプラプーン(タイ式供養塔)周辺の清掃奉仕を行いました。また、供養塔とともに建てられた碑文『ブーゲンビリアの花の咲くかぎり 私たちは あなた方の平安を祈りつづけます』の一節にちなみ、ブーゲンビリアの苗木20本を植樹。併せて、観光地化が進む周辺の環境保全を願い、ナムトクの公園にゴミ箱を寄贈しました。続いて、第二次世界大戦中に日本軍が建設を進め、豪国軍捕虜の強制労働によって切り拓かれた「ヘルファイヤ・パス」を見学しました。
16日、一行は再びナムトクの丘を訪れ、サンプラプーンの前で現地の僧侶と合同の慰霊祭を行いました。教団別礼拝では、それぞれ戦争犠牲者に慰霊の誠を捧げ、世界平和と絶対非戦の誓いを新たにしました。
このあと、18日まで2グループに分かれ、分科プログラムを実施しました。日本人の上座部仏教僧侶アーチャン・カウェサコー師が住職を務めるスナンタワナラーム寺院では、早朝の托鉢修行や瞑想を体験。ドゥアン・プラティープ財団が運営する「生き直しの学校」では、貧困により悪化した家庭環境におかれた子供や、暴力被害を受けた少女たちと交流しました。
19日にはマヒドーン大学を訪問し、同大学の宗教学科長ピニット・ラタナクン博士ら教職員と交流。同青年会事務局が新宗連の歴史や理念について説明したほか、宗教協力の方向性について互いの意見を交換しました。
このほか、20日午後には本会バンコク教会青年部やタイの青年たちが参画するボランティア組織「チームパワー」と触れ合い、タイの社会問題やボランティア活動のあり方について学びました。
(2008.2.29記載)
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