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2008年03月21日 立正佼成会一食平和基金平成19年次運営報告

立正佼成会一食平和基金の昨年次(平成19年次)運営報告が、このほど同基金運営委員会(委員長=川端健之外務部長)から発表されました。同基金は、立正佼成会会員が「一食を捧げる運動」を通して世界の人々のために献金した浄財により成り立っています。昨年次の支援総額は4億7675万6773円。環境、開発、非武装、平和構築、人権など世界の諸問題解決に向け継続的な支援を行う一方、国内外で発生した災害に迅速に対応しました。

同運営委員会では「一食を捧げる運動」による会員からの浄財を「自主プロジェクト」「合同プロジェクト」「資金助成」の三つに分類し、運営を行っています。立正佼成会独自の活動である「自主プロジェクト」は、7件に1億433万7218円が充当されました。「ゆめポッケ・キッズキャンペーン」には3400万円を支出し、昨年集められた4万7381個のポッケを現地に送る輸送費などにも役立てられました。他団体とのネットワークによる「合同プロジェクト」は「アフリカへ毛布をおくる運動」をはじめ11項目13件。立正佼成会も加盟する「特定非営利活動法人ジェン」は、2005年10月にパキスタンで発生した地震の直後から現地で継続的な支援活動を行っています。特にここ数年は「緊急支援」から「復興支援」に移行し、学校再建など教育環境の整備や衛生教育などを行っています。同基金では、パキスタンでの活動を含めジェンに4000万円を支援しました。
また、日本国内に住む難民の支援に取り組む「難民支援協会」の活動に300万円が充てられました。
「資金助成」は1.庭野平和財団助成 2.宗教協力助成 3.特別助成 4.国連支援助成 5.災害等緊急支援 6.資金助成予備費――に分類され、総額1億9469万9397円が支援されました。
庭野平和財団が進める「南アジアプログラム」には、5303万6897円を委託。昨年次もインド、バングラデシュでの貧困削減、女性の自立支援に役立てられました。また、「宗教協力助成」では、WCRP(世界宗教者平和会議)諸宗教対話評議会の活動推進や同平和開発基金などに充てられました。「災害等緊急支援」への支出は国内外で発生した自然災害など6件に総額3950万円。うち国内では能登半島沖地震に300万円、7月に発生した新潟県中越沖地震の被災地に総額2700万円が支援されました。

(2008.03.21記載)