3月24日からフィリピンを訪れていた「全国高校生トップリーダー教育(アジア高校生の翼)」(青年本部主管、団長=小川晃央・高山教会長)の一行47人が31日、帰国しました。
同プログラムは、本会一食平和基金の支援先や現地NGO(非政府機関)、他宗との教触れ合いを通して、世界布教への志を新たにすることを目的としています。24日、マニラ空港に到着した一行は、モンテンルパ日本人墓地を訪れ、戦争犠牲者の慰霊供養を行いました。翌25日はバターン州へ移動し、BCYCC(バターン・キリスト教青年会)のメンバー約50人と交流。席上、BCYCCメンバーが、一食平和基金の支援する奨学金事業への感謝を述べ、家族や国家のために学びを深める喜びを語りました。また、法座を通して互いの信仰体験を分かち合いました。その後、一行はBCYCCメンバーと共に「フレンドシップタワー」を参拝し、慰霊の誠を捧げました。
26日、一行はマニラ市内のユニセフ(国連児童基金)事務所を訪問。フィリピンにおけるストリートチルドレンの現状を学んだほか、ユニセフによる支援について説明を受けました。続いて一行は、現地でストリートチルドレンを支援するNGO「チャイルドホープ」の活動を視察。薬物乱用や売春、児童労働など、フィリピンの子供たちを取り巻く現状を学び、子供たちを保護する必要性を確認しました。
27日には、一行はインファンタへ移動。現地のNGO「ICDAI」(イクダイ)の協力のもと、小学校の給食支援ボランティアに携わりました。一行は子供たちのために1500食のサンドイッチやスパゲティを調理し、生徒たちに配布しました。 また、雨季に土石流の被害を受ける地域の支援を目的に、植林作業を行ったほか、現地の戦争体験者の話を聞きました。参加者からは、「これまで広島や長崎、沖縄などの国内で行われていた平和学習が、主に被害者の視点から平和を考える機会であったことに比べ、フィリピンでの学習は、加害者の視点から過去の戦争を考える大切な機会になった」などの感想が挙げられました。
(2008.04.11記載)
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