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2008年05月10日 京都で「庭野平和財団シンポジウム2008」開催

『京都発・宗教者の新たなチャレンジ』をメーンテーマに掲げる「庭野平和財団シンポジウム2008」が5月10日、京都教会で開催されました。宗教者や識者はじめ会員、市民ら約300人が参加しました。

今年のテーマは、『人類共生の倫理--格差の解消を求めて』。当日は、第25回庭野平和賞受賞者であるヨルダンのエル・ハッサン・ビン・タラール王子が基調発題を行いました。
冒頭、21世紀の世界の現状に触れ、核の拡散や軍事開発に巨費が投じられる一方、貧困に苦しむ人々が増大するといった問題点を指摘しました。さらに、地球温暖化や災害など人類が直面する諸課題の解決に向け、国際レベルでの連帯を強調。すべての人は「神の子」という視点に立って、人道主義に基づく平和な世界の実現を力説しました。
このあと、ハッサン王子に加えて、べリス・メルセス宣教修道女会の弘田しずえ師と財団法人全国青少年教化協議会の神仁師をパネリストに、パネルディスカッションが行われました。庭野平和賞委員会のグナール・スタルセット委員長がコーディネーターを務めました。パネリストたちは、各国で頻発するテロ事件や日本国憲法九条の改正問題などに触れながら、平和構築に向けて宗教者や市民の果たす役割についてそれぞれ意見を述べました。

(2008.05.16記載)