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2008年06月30日 ミャンマー・サイクロン被害に一食の浄財

5月初旬にミャンマー中・南部を襲った大型サイクロン「ナルギス」の被害に対し、立正佼成会一食(いちじき)平和基金運営委員会(委員長=川端健之外務部長)は、財団法人台湾仏教慈済慈善事業基金会(慈済基金会)の救援活動に500万円の支援を行いました。慈済基金会は、災害発生直後に台湾やマレーシアなどから約100人のボランティアを派遣。約2カ月たった現在も、被災者への支援活動を展開しています。

今回のサイクロンによる被害は6月24日現在、死者約8万人、行方不明者約5万人にのぼります。被災地では電気や水などのライフラインが断絶。多数の家屋が倒壊し、被災者は仏教寺院などで避難生活を送っています。また、衛生環境の悪化から腸チフスやマラリアなどの伝染病が発生。食料不足から約200万人の被災者が危機に直面しています。
同基金会は被害発生直後から、台湾はじめ東南アジア各地のメンバーからなるボランティア約100人を派遣。現地に住む同会ボランティアと共に、被災者の救済にあたるほか、食料やテントとして使用する毛布などの緊急物資を配布しました。浄水機器の設置や薬の配布を通し、衛生環境の向上にも努めてきました。
また、5月10日には現地調査を行い、被災者のニーズを把握し今後の支援計画を策定。これまで、ヤンゴン郊外のサウスダゴンなど、4カ所の被災地で約1万3000人に支援を行ってきました。
なお、同会は6月下旬にはミャンマー政府から救援活動の依頼を受けました。今後は医師や看護師などを派遣して医療活動も行う意向です。

(2008.07.04記載)