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2008年08月15日 大聖堂はじめ全国各教会で「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典

終戦から63年目を迎えた8月15日、大聖堂はじめ全国各教会で「戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日」式典が行われました。大聖堂には東京ブロックの会員ら約2000人が参集。第二次世界大戦をはじめとする戦争や紛争の犠牲者を悼み、現在も世界各地で続く争いの早期終結、恒久平和を祈念しました。

式典では、東京ブロック中央グループの学生部員48人が、佼成合唱団による『千の風になって』の調べに合わせ、奉献の儀を行いました。次いで、庭野光&64026;次代会長を導師に読経供養が行われ、「回向文」が奏上されました。
庭野日鑛会長名による「回向文」では、世界の諸宗教者と協働していく意向が示され、「"一乗"の精神に立って、世界平和と人類救済に生涯を捧(ささ)げられた開祖さまに倣(なら)い、精進させていただきます」と決意が表明されました。光祥次代会長が焼香し折り鶴を奉納したあと、庭野会長が登壇。焼香と献鶴を行い、「お言葉」に立ちました。
庭野会長は、古来、日本が大和と呼ばれていたことに触れ、「私たちの祖先に、大いなる平和の国を築いていこうという知恵と願いがあった」と見解を示し、「戦後63年間、戦争のない国として世界に貢献していることは本来の日本の姿であります」と述べました。
一方、現代の日本社会に「平和」と言い切れない側面があることを指摘。その上で、「人を思いやる心があると、いかなる苦難の中にあっても人間は幸せを頂くことができる」と説き、一人ひとりが慈悲の心、仏心を持って人生を歩む大切さを示しました。また、「大和」の反対を意味する言葉が「不和」であると語り、斉家(せいか)の大切さを強調。夫婦関係が円満な家庭から平和のために尽くす人間が育っていくと説きました。

このあと、会員代表が体験説法を行い、足元からの平和実現に向け決意を述べました。
講話に立った渡邊恭位理事長は、先ごろ訪問した財団法人「台湾仏教慈済慈善事業基金会」について報告しながら、日々仏教徒の自覚を持ち、慈悲心を持って人々に触れ合う大切さを強調。「皆さんと共に平和のために力強い一歩を踏み出してまいりたい」と結びました。

(2008.08.22記載)