WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会主催の「サマーキャンプ2008」が8月22日から24日まで、山梨・南巨摩郡身延町の日蓮宗総本山身延山久遠寺支院窪之坊で開催されました。12回目となる今回のテーマは『出会いの実り~心身を結ぶ身延山の夏~』。同日本委に加盟する11教団から35人が参加しました。
22日の開講式では、平和の祈りに続き同キャンプ代表幹事の小林恵太氏(カトリックアトメントのフランシスコ会)があいさつしました。夜には奥之院思親閣の堀一陽別当が法話に立ち、「仏になる」とは「自身のこだわりで固まった心を解放していくこと」と説明し、布施行の大切さを説きました。
23日、参加者は身延山を登詣し、宗教儀礼体験として奥之院思親閣を正式参拝しました。このあと『環境問題』『青少年犯罪』『宗教と平和』『オリンピック』『恋愛』のテーマ別に討論が行われました。『環境問題』では、自然の一部である人間が、物質的な豊かさを求め自然を利用する対象と考えるようになったことから、現在の歪(ゆが)みが生じていることを確認。自らの心や生活を見つめるとともに、身近な実践としてゴミを減らすために箸を持ち歩くことが提言されました。
24日には、祖師堂を正式参拝後、3日間を振り返り、『宗教と青年~これからの生き方~』をテーマにグループディスカッションを実施。世界平和に向けて、宗教対話による相互理解の必要性を確認し合いました。閉講式では、松本貢一同青年部会幹事長(立正佼成会青年本部長)があいさつしました。
本会大和教会から参加した青年は「他宗教の方と触れ合う中で宗教協力の大切さを学びました。学生部の仲間に宗教協力の大切さを伝え、地域で他宗教の大学生と対話ができるようにしていきたい」と感想を語りました。
(2008.09.05記載)
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