2008年09月12日
庭野平和財団が来年度の南アジアプログラムの年間テーマを検討
『貧困の削減』をメーンテーマに庭野平和財団が進める南アジアプログラムの2009年度のプロジェクトがインド、スリランカで実施されることになりました。先ごろ、両国で行われた各諮問委員会には、現地の諮問委員に加え、同プログラムのアドバイザーである大橋正明・恵泉女学園大学教授、同財団の仲野省吾スタッフらが出席。席上、来年度のプロジェクトの年間テーマが検討され、インドは『悩み苦しむ子供たち』に決定しました。スリランカは内戦に伴う状況の変化が大きく、現在、最終的な調整を行っています。
同プログラムによるインドへの支援は来年度で6年目を迎えます。毎年、年間テーマを設定し、現地NGO(非政府機関)と協働してプロジェクトを実施。1プロジェクトは3年を目安とします。
インドでは、貧困により健全な成長や教育の機会を奪われ、工場での長時間、低賃金労働や家政婦として過酷な労働を強いられる子供たちが数多く存在します。また、性的搾取の被害に見舞われる児童、ストリートチルドレンとなる子供も少なくありません。孤児や障害児も、貧困によって困難な状況にあると言われています。
こうした状況に対して、同プログラムでは、来年度のテーマを『悩み苦しむ子供たち』に設定し、問題解決や基本的人権の回復を図り、子供たちの自立に向けた支援を実施します。
今後は現地のNGOへの調査が行われ、その報告をもとに選考委員会で支援先が決定します。
(2008.09.12記載)
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