「平成20年次議員交流会」の第2回が9月21、22の両日、法輪閣などで行われ、地方議員をはじめ各教会の教会長や渉外部長ら約300人が参加しました。
21日、法輪閣大ホールでの開会式では渡邊恭位理事長があいさつ。本会が宗教協力を中心に平和活動に取り組んでいることに触れ、今夏、札幌で行われた「世界宗教者会議」について紹介しました。また、創立70周年の取り組みを説明しながら、「四方僧伽(しようさんが)の一員として、より地域に開かれた教団」を目指し、諸活動を進めていると述べました。
このあと、教団創立70周年を記念して製作されたVTRを上映後、『いのちの尊厳』をテーマにシンポジウムを実施。パネリストとして佐藤信行・中央大学法科大学院教授、柴田高伸・愛知県議会議員、酒井教雄参務が登壇しました。ディスカッションでは、昨今の凶悪な犯罪や事件などの社会問題に触れながら、いのちが尊ばれる社会の実現に向けて討議。法による厳罰化は根本的な問題解決にはならないとした上で、宗教的な情操心や道徳的価値観を育む教育の大切さが強調されました。さらに、政治家、宗教者が共にそれぞれの役割を自覚し、平和な社会の実現に向けて、これまで以上に努力していく必要性が確認されました。
翌22日には、法輪閣大ホールで法相宗大本山薬師寺管主の安田暎胤師が講演しました。安田師は「現在は過去の結果であり、未来の原因である」と述べ、物質的に恵まれている現代こそ、その有り難さに気づくべきと指摘。その上で、国を思い、国民を思うのが政治家の正しい姿勢であるとし、「利他の精神」で物事に取り組む大切さを示しました。
閉会式では、参加者代表3人が同交流会での学びを発表し、国富敬二参務があいさつしました。
なお、第3回は10月23、24の両日に実施される予定です。
(2008.10.03記載)
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