外務部(平和活動グループ)からこのほど、冊子『シリーズ・平和を考えるVol.2「特集 日本国憲法」』が発行されました。同書は、昨今の「憲法改正」問題を取り上げ、平和憲法と呼ばれる日本国憲法の意義や果たしてきた役割を考えるものです。「シリーズ・平和を考える」としては2005年4月に発刊された『特集 有事法制問題をめぐって』に続き、第2号となります。外務部では発刊と同時に全国の教会長、渉外、青年、壮年部長に送付しました。今後、教会の希望部数に応じて配布する予定です。
日本国憲法については近年、与党を中心に「憲法改正」への議論が高まりを見せていました。昨年には、憲法改正の手続きを定めた「国民投票法」が与党の強行採決で成立しました。
この間、立正佼成会では05年12月に『「憲法改正」問題に対する基本姿勢』を発表。その後も、外務部に平和問題研究会憲法部会をつくり、この問題について議論を重ねてきました。また06年9月には、DVD「いのち尊ばれる世界~今『憲法改正』の動きが~」を製作し、各教会に配布しました。
今回発行された冊子には、巻頭言に庭野会長の「いのちの尊厳と日本国憲法」を掲載。『「憲法改正」問題に対する基本姿勢』はじめ、昨年に佼成新聞で連載した「平和こそ信仰・生活の原点--日本国憲法Q&A(加筆・修正)」「家庭で語る日本国憲法」をまとめました。
加えて、「資料」として平和憲法の大事さを訴え続けた庭野日敬開祖の法話、日本国憲法に対する各政党の考え方、武力によらない国際貢献のあり方などを紹介しています。
外務部では、政界で憲法前文、九条、二十条の改定が議論の的になってきたことを踏まえ、「宗教者として看過できない問題が論議の中心になっていることからも、会員の皆さまに仏教の平和観と日本国憲法の平和主義を再度確認して頂きたく、今回の啓発資料を作製しました」と語っています。
(2008.10.24記載)
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