庭野日敬開祖の生誕を祝い、さらなる菩薩行実践を誓う「開祖さま生誕会」が11月15日、大聖堂はじめ全国各教会で行われました。大聖堂の式典には、99教会から会員約3000人が参集。法話に立った庭野会長は、「仏さまが喜んでくださるのは、自分がいかに恵まれているかに気づき、手を合わせる人が大勢になること」と、感謝のできる人間になる大切さを示しました。さらに、庭野開祖の生き方をかみしめながら、「仏さまのみ教えを楽しく受け取らせて頂いて精進してまいりたい」と述べ、常精進を促しました。式典の模様は、全国各教会に衛星中継されました。
式典では、東京佼成ウインドオーケストラ、佼成合唱団による『みこころに生きる』の調べに合わせて奉献の儀が行われ、青年女子部員16人が曼陀羅華(まんだらけ)を散華し、花と灯明を献じました。続いて読経供養が行われ、導師を務めた庭野光祥次代会長が、庭野会長の「啓白文」を奏上しました。
「啓白文」では、「人は本来、皆一つの乗り物の同乗者なのだから、心をおおらかに、互いを認め合い、協力し合おう」という一乗の精神によって、人類救済と世界平和に向けて身命を捧(ささ)げた庭野開祖の徳行を顕彰。さらに、創立以来の幹部会員に深い感謝を表しました。
また、今年教団が創立70周年を迎えたことに言及し、『全会員へのご本尊勧請を眼目に、全世界の会員が真の釈尊教団を目指し--佛教の本質は「心田を耕す」こと--との認識をあらたに、開祖さまの願いをわが願いとし、一人ひとりが自灯明・法灯明の信仰者となって、菩薩行に、布教伝道に挺身(ていしん)することをお誓い申し上げます』と述べました。
次いで、会員代表が体験説法を行いました。
このあと、大聖堂に参集する全員で讃歎歌(さんたんか)『誓いを胸に』を斉唱し、庭野会長が登壇しました。法話の中で庭野会長は、基本信行の一つ「ご法の習学」の意味は、仏の教えを正しく会得(えとく)し、それを自分の日常生活と照らし合わせて考え、このことを絶えず繰り返すことであると確認。「仏さまの教えを習学することは、本来は楽しいこと。習学を楽しむことで幸せをたくさん頂けるのです」と述べました。
また、「私たちはとかく、仏さまに自分の願望を叶(かな)えて頂こうという気持ちでお願いすることが多いのです。しかし、仏さまが本当に喜ばれることは、自分がいかに恵まれているかに気づいて、そのことに手を合わせる人が大勢になること」と話し、仏の教えを頂いて感謝のできる人間になる大切さを強調しました。
その上で、庭野開祖の生涯に触れ、「開祖さまには、そこまで忍耐できるかと思われるようないろいろなことがあった」と述懐。「次から次へとやってくる現象に対して、開祖さまは、愚痴を言わない、泣き言を言わない、落ち込まない。そして相手を攻撃しない、非難しない、中傷しない。すべて笑顔で受け止められました」と明かしました。
加えて、人間にとって一番安らぐ、楽しい心境になるには、庭野開祖のような笑顔であることが大事だとして、「お互いにそのような幸せを頂ける人間になるよう、精進させて頂きたい」と述べました。
なお、式典後、法輪閣でレセプションが開かれ、退任教団役職者ら約300人が集いました。
(2008.11.21記載)
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