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2008年12月01日 タイ・国立マヒドーン大での国際会議に庭野会長がメッセージ

タイの国立マヒドーン大学宗教学カレッジで12月1日から3日まで、「消費文化の時代における仏教」国際会議(同カレッジ主催)が行われ、立正佼成会から長谷川泰弘バンコク教会長が出席し、庭野日鑛会長のメッセージを代読しました。

 

同会議は、「足るを知る経済」を提唱する同国のプミポン国王をたたえ、経済、政治、教育、心理学や仏教的、精神的価値観などの研究成果を共有し、現在の過剰な消費文明に代わる人類全体の幸福に寄与する価値観を提示することが目的です。国王名代のシリントン王女、ブータンのティンレイ首相はじめ仏教思想家、学者、研究者らが多数参加しました。
庭野会長はメッセージの中で過剰な消費文化が、人間の生き方や地球環境に甚大な影響を及ぼしていると言及。仏教は人間の欲望をかなえることを目標にしておらず、執着を離れ、人間として生きる意味を見いだす大切さを教えていると説明しました。その上で、「欲望のおもむくまま、無原則に生きるのではなく、宗教的な規範をもとに、日々、『簡素』な生活をおくることは、共生の社会・世界を実現する上で、いま最も大事なことであります」と訴えました。
なお、本会と同大学との交流は、2003年に同カレッジの学生が研修のため来日し、当時バンコク支部布教員だった島村雅俊南アジア伝道区スタッフが案内役を務め、新宗連(新日本宗教団体連合会)加盟教団などを訪問したことにはじまります。05年には、千葉教区(当時)の会員宅で学生たちがホームステイを行いました。また、今年6月には、大学側から要請を受け、篠崎友伸学林学長が同カレッジで「法華経集中講義」を行っています。

(2008.12.19記載)