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2009年03月28日 「佼成福祉講座」開催

教務局社会貢献グループ主管の「佼成福祉講座」が3月28、29の両日、第一団参会館で行われ、全国から42人が参加しました。

同講座は、社会福祉専門担当者と共に佼成福祉を推進する人材の育成が目的です。
26日には、開講式に続いて、『佼成福祉の基本理念』と題して、鰺坂憲利・同グループスタッフによる講義が行われました。鰺坂スタッフは、本会の福祉活動の基本理念を示し、その根幹にある人間尊重を強調。さらに、超高齢社会を迎えた今後10年間の社会福祉の取り組みについて説明し、「高齢会員の救護に重点を置き、それに携わることができる人材の育成を中心に取り組んでいきます」と述べました。
29日は、文教大学の田中滋子名誉教授が『地域社会における家族のあり方』をテーマに講演。田中氏は、核家族化が進んだ中で世代間の関係が希薄になっていることを報告しました。その上で子供世代だけが町から引っ越していったかつてのベッドタウンや65歳以上の高齢者が過半数を占める限界集落などを例にあげ、高齢者だけが住む地域社会の問題を指摘。「一緒に暮らしていなくても、親子や家族間のコミュニケーションを密にしていくことを提案し、血縁のつながりを大事に」と述べました。
続いて、社会福祉法人・章佑会「やすらぎミラージュ」の大武希巳枝施設長が『認知症の実態』と題して講演しました。認知症は病気であると解説し、早期発見、早期治療が大切であると訴えた上で「医師や地域にある包括支援センターなどと連携を強めていくことが必要」と語りました。
なお、第2回講座は7月25、26日に開催される。

(2009.4.3記載)