News Archive

2009年05月17日 「青年の日2009」開催

全国の青少年部員が地域社会や世界平和のために菩薩行を実践する「青年の日2009」が5月17日、全国各地で行われました。40回目を迎えた今年のメーンテーマは、『大志~社会変革の風をおこそう~』です。全国的に雨に見舞われたが、青少年部員約1万8000人が、会員や市民ら約3万2000人と共にさまざまな活動を展開しました。正午には、参加者全員が一斉に「平和の祈り」を捧(ささ)げました。この日、庭野日鑛会長は身延山久遠寺で行われた「五重塔落成慶讃奉告大法要」の出席に先立ち、鰍沢教会を訪問。青年たちを激励しました。また、庭野光祥次代会長は杉並、目黒、中央の3教会の会場を訪れ、それぞれの取り組みに参加しました。  

「青年の日2009」では、青年部の長期構想『大志プロジェクト』を踏まえた2大ビジョン「日本常寂光土(じょうじゃっこうど)」「世界通一仏土(つういちぶつど)」の実現を目指し、各教会で多岐にわたる活動が展開されました。
最も多くの教会が取り組んだのは、街頭募金やチャリティーイベントの開催を通じたユニセフ(国連児童基金)支援活動です。立正佼成会が取り組む「一食(いちじき)ユニセフ募金」は、アジアの教育支援に加え、ユニセフとWCRP(世界宗教者平和会議)による連携事業「紛争下・後の子どもの保護」に拠出されることが決定しています。
立川教会は少年、学生部員ら45人が参加し、JR立川駅の北・南口の2カ所で市民に「一食ユニセフ募金」への協力を呼びかけまし。未就学児童やエイズ孤児の現状を伝えるパネルを掲げたほか、ユニセフの活動内容を紹介したチラシを配布しました。参加した少年部員の一人は、「今日の募金活動を友達に伝えます。これからは世界の恵まれない子供たちのことを考えられるようになりたい」と話しました。このほか、むつ、両沼、上尾、三島、鈴鹿、倉敷、熊本、沖縄など多くの教会がショッピングセンターの店頭や駅前で募金活動を行いました。
長野中央教会は70人が参加し、善光寺やJR長野駅前など3カ所で、観光客や市民に協力を呼びかけました。献金者には折り鶴を贈呈するとともに、募金箱を手渡しましたた。参加者の一人は、「『一食ユニセフ募金』ですから、ユニセフの活動だけでなく、『一食運動』の意義や精神も市民に強調したいと考えました。まず、私たちがしっかり実践し、その上でさらに多くの市民に広めていきたい」と語りました。大船教会は84人が市内の商店街の各店舗や市民宅351軒を訪問し、「一食ユニセフ募金」についてPR。「一食運動」の精神や意義を紹介し、実践や募金箱の設置を呼びかけました。
地域の諸団体や市民を招き、「チャリティーフェスティバル」を開催したのは、唐津教会です。同フェスティバルは今年で15回目です。回を重ねるごとに市民に認知され、地域に定着したイベントに発展しています。会員、市民ら1300人が詰め掛けた会場には、財団法人や特定非営利活動法人(NPO法人)など諸団体が出展したほか、ユニセフや同市社会福祉協議会の支援を目的としたバザー、フリーマーケットも開かれました。出展者の一人、NPO法人ジェンの浜津裕香さんは、「フェスティバルの様子を拝見し、長年継続されてきたことの素晴らしさを感じました。多くの方が『自分も世界平和に貢献できる』と行動してくださるきっかけになるのでは」と話しました。
地域貢献を目的に海岸や河川敷、公園の清掃活動を実施した教会も目立ちました。旭川教会は桜の見ごろを迎え、花見客などで賑(にぎ)わう市内の神楽岡公園で235人が空き缶収集やトイレ掃除を実施しました。久留米教会は市内を流れる筑後川の河川敷の清掃活動を行いました。激しい風雨の中、12人が不法投棄されたペットボトルやトレーなどを回収。地域の環境美化に貢献するとともに、自らの生活を見直す機会としました。盛岡、佐渡、鹿嶋、湘南、若狭、萩などの各教会でも同様の取り組みが実施されました。また泉州教会は天理教眞隆分教会の青年信者らと共に貝塚市の二色の浜で清掃に取り組みました。市民を含む154人が参加しました。天理教に協働を呼びかけた参加した青年の一人は、「宗教は違っても、人の役に立ちたいという願いを共有できると実感しました。今日のご縁を大切に宗教協力、市民との協力の輪を広げ、地域の平和に貢献したい」と語りました。松山教会では120人が古新聞を用いた手提げ型エコバッグ作りに挑戦。作業を通して資源の大切さを学び、環境保全への意識を高めました。
地域の実情を踏まえ、社会福祉施設などを訪問し、奉仕活動に取り組んだ教会も少なくありません。勝山教会は昨年に続き真庭市の特別養護老人ホーム「神庭荘」を訪れ、車いすの掃除に当たりました。参加者はぞうきんやブラシを使って座面やタイヤ、足置きなど約50台の車いすを磨き上げました。このほか大館、鹿沼、御殿場などの各教会が施設や高齢者宅で訪問先のニーズに合わせた活動を展開しました。
「アフリカへ毛布をおくる運動」も多くの教会が実施しました。米沢教会は戸別訪問と併せ、市内デパートの駐車場にテントを設営。市民から116枚の毛布が寄せられました。仙台、土浦、江東、和歌山、宮崎の各教会も同様の取り組みを展開しました。
なお、16日に兵庫県で、17日に大阪府内で新型インフルエンザの感染者が確認されたことを受け、近畿ブロックの複数の教会が当日の活動を中止したほか、内容を変更して実施しました。

(2009.5.22記載)