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2009年07月31日 庭野会長臨席のもと「全米布教50周年記念大会」

庭野日鑛会長臨席のもと「全米布教50周年記念大会」が7月31日、8月1日(現地時間)の両日、米国・ラスベガス市内のホテルで行われ、ハワイ、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ニューヨーク、オクラホマの各教会から会員約630人が参集しました。佳重夫人が同行、国富敬二総務局副局長が随行しました。

立正佼成会で真実顕現が宣言された1958年、庭野日敬開祖がブラジル・サンパウロ市で開かれた「ブラジル日本移民50年祭」に出席し、その途上、ハワイ、ロサンゼルス、サンフランシスコを訪れ、移住した会員を指導しました。これが本会での海外伝道の創始とされます。翌59年、ハワイ、ロサンゼルスの両教会(当時は支部)が発足。米国本土での布教はロサンゼルスが元となり、サンフランシスコ、シアトル、シカゴ、サンアントニオなど次々に拠点が設けられました。
日系人同士の布教から米国人への布教へと、さらに法の輪は広がり、サンフランシスコ(79年)、ニューヨーク(82年)、オクラホマ(07年)の各教会が発足。現在、米国で法人格を取得した8拠点で、計1742世帯の会員が教えを実践、研さんし合っています。
また、本会創立70周年を期して全会員へのご本尊・ご法号の勧請、国際伝道の推進が打ち出され、教団本部では国際伝道本部が一昨年に、米国では北米国際伝道センター(RKINA)が昨年、それぞれ新設されました。
全米の教会をサポートする同センターは、書籍の翻訳や出版、インターネットを駆使した仏教セミナーの実施やウェブサイトの刷新、隣接する大学での仏教シンポジウム開催など、英語による布教、米国人による母語での布教推進を支援しています。
全米布教50周年記念大会は、こうした歴史を踏まえ、会員たちが布教伝道の決意を新たにするものです。7月31日に歓迎夕食会が、翌1日に記念式典が、それぞれ行われました。
記念式典で法話を述べた庭野会長は、冒頭、本会創立70周年を期して全会員へのご本尊・ご法号の勧請を実施したことに触れ、「このことによって、本会の教えは、日本の宗教から世界宗教へと脱皮したと申しても、過言ではありません。法華経を信奉する仏教徒として、仏教の世界宗教としての本質的・本来的な姿を回復させたことになると申せましょう」と意義付けました。
続けて、会員綱領に触れながら「久遠の本仏」に言及。「肉身の釈尊はお亡くなりになっても、釈尊の教えは無くなることなく、今、ここで説かれていると信ずるのが、法身の釈尊の説法を賜ることであります」と、法華経に説かれる「常住此説法」の意味を力説しました。
このことを深く理解するために庭野会長は「諸法実相」の教えを引用。リンゴが木から落ちる現象は、目に見えない引力という真理の現れであるのと同じように「目に見える姿は、目に見えない真理の相である」と解説しました。
また、英語のプレゼント(present)には「贈り物」と「現在」の意味があることから大事なことを学んだとして、「いま自分が一身に受け浴びているものが、実は全部、久遠本仏からの、宇宙からすでに頂いているプレゼント(贈り物)であるということです」と述べ、「常住此説法」の理解を促しました。
式典は、ハワイ教会の青年による弦楽器演奏のあと開幕。50年の歩みを振り返り、現在の米国布教を伝えるビデオ作品が上映され、奉献の儀、読経供養と続きました。
体験説法に立った会員代表は、入会後、教えによって救われた体験を発表しました。さらに、自身の経験を踏まえながら、「異体同心」で布教に力を入れなければならないと強調。「私たちは佼成会の教えと実践が、いかに私たちの苦しみを救ってきたかということを喜んで分かち合わねばなりません」と参集者に語りかけました。
続いて、大会実行委員長の長本晃一サンフランシスコ教会長が、あいさつの中で、米国での布教のあり方を振り返りました。次いで、唱題修行のあと、庭野会長が法話を述べました。
鈴木孝太郎・国際伝道本部長のあいさつに続き、本会国際アドバイザーのジーン・リーヴズ博士が『大きく考えましょう!』と題して講演し、「誰かのために仏になりましょう」と呼びかけました。
このあと、5教会の会員らが、釈尊成道の現代劇やフラダンス、歌などを披露。『We are the world』を全員で合唱し、続いて青年によるマトイが披露されると、会場は一体感に包まれました。最後に、北米国際伝道センターのニコラス・オズナさん(27)が、誓いの言葉を述べました。

(2009.8.7記載)