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2009年08月22日 「菅沼子ども村」閉村

庭野日敬開祖の生誕地・新潟県十日町市菅沼の生誕地道場で行われていた「菅沼子ども村」(主管・青年本部、協力・十日町市、庭野日敬師に学ぶ会)が8月22日、閉村しました。「子ども村」は少年部員たちが庭野開祖、庭野日鑛会長の少年時代を追体験しながら、互いに生かし合い、生かされ合ういのちに目覚め、生命力を養い、あらゆる場で、自ら喜んで菩薩行ができる少年少女になることが目的です。2年ぶりの開催となった今年は、42教会から1023人の少年部員たちが集いました。  

22日、ご生家前で行われた閉村式には宇都宮、名古屋、日立、富士宮の4教会の少年部員ら107人が参加。関口芳史十日町市長のメッセージの代読、「庭野日敬師に学ぶ会」の庭野雅弘会長によるあいさつに続き、参加者代表と松本貢一青年本部長によって、開村以来灯(とも)されてきた「菅沼の火」が消火されました。このあと、各教会の代表者4人が感想を発表。最後に庭野皓司・子ども村村長(生誕地道場長)があいさつに立ち、閉村式は終了しました。
参加者の一人は、「諏訪神社や大日如来などを回る『菅沼めぐり』で開祖さまが毎日神仏に手を合わせて学校に通っていたと教わりました。私も学校へ行く前や帰宅後にご宝前に手を合わせ、仏さまに一日のごあいさつと報告ができるよう心がけたいと思います」と感想を語りました。

閉村にあたって 「菅沼子ども村」村長 庭野皓司

「菅沼子ども村」は、2年ぶりの開村となりました。全国から少年部の皆さんがたくさん参加してくださり、本当にうれしく思っております。また、十日町市の皆さまをはじめ、引率スタッフやボランティア、各教会で子供たちの健康や安全を祈ってくださった方々に心より感謝申し上げます。
今年、初めて村長を務めさせて頂きました。初めのうちは子供たちを前にして私のほうが身構えてしまったのですが、歳(とし)や名前を聞くと素直に、元気に答えてくれ、すぐに打ち解けることができました。子供たちの姿から、素直な姿勢の大切さに改めて気づかせて頂いたものです。
思い返すと、開祖さまはいつでも誰に対しても、飾ることなく素直に接していました。あたかも鹿蔵少年がそのまま大人になり、開祖さまになられたかのようです。そのようなことを考えながら子供たちを見ていると、全員が鹿蔵少年のように感じられ、とても有り難い思いがわいてきました。
また、鹿蔵少年の心に人と仲良くすることの大切さを教えたのは、やはりこの菅沼の暮らしだと思います。当時はそれぞれの農家が互いに助け合い、支え合って生活していました。少年部員の皆さんには、菅沼で学んだ互いに思いやり、協力し合う大切さをぜひもう一度かみしめて頂き、家庭や学校でもそれを行動に生かしていく努力をしてほしいと思います。
ご家族の方々には、子供たちの語る菅沼での思い出に、熱心に耳を傾けてくださるようお願いしたいと思います。子供たちは、さまざまなことにチャレンジしました。重い荷物を背負って3・6キロの旧道を下るのが苦しかったという子、友達と仲良くなるために勇気を振り絞って声をかけたという子もいました。そうした頑張りを認め、褒めてあげてください。
つらさや苦しみを乗り越えて物事を達成した体験は大きな自信となり、将来困難に直面したときに、必ず自分自身を支えてくれます。そのようなさまざまな宝のつまった菅沼での思い出を生涯大切にしてほしい。そう願っています。
(生誕地道場長)

(2009.9.4記載)