さわやかな秋晴れに恵まれた10月18日、平成21年次「お会式・一乗まつり」が本部周辺で開催されました。本会発祥の地・修養道場から法輪閣までを練り歩く「一乗行進」には、2教会以上で構成された「グループ参加」や国内外の教会、ブロックなど全44隊、約7000人が参加。約1万8000人の観衆が詰め掛け、行進参加者に声援を送りました。付近の会場では全国の教会、NGO(非政府機関)などによる「一乗物産展」や子供向けのイベントも実施されました。
「お会式・一乗まつり」は、日蓮聖人の遺徳を偲(しの)ぶとともに、法華経の一乗精神に基づいて「人を救い、世を立て直す」との一念を貫いた庭野日敬開祖を追慕・讃歎(さんたん)し、報恩感謝の心で信仰の継承と菩薩行実践の誓願を新たにすることを目的としています。
午前9時、大聖堂では「一乗行進」に先立ち、開会式が行われました。祈願供養のあと、あいさつに立った庭野光祥次代会長は、「うれしく、ありがたい一乗行進になりますよう、私も一生懸命に応援させて頂きます」と参加者を激励しました。
本会発祥の地・修養道場前で「一乗行進」発進式が行われ、午後1時半、本部班をはじめ東京東・東京中央・東京西ブロック23教会の御旗(みはた)を先頭に「一乗行進」がスタート。万灯やマトイ、鳴り物などで構成された全44隊が中野本郷通りをにぎやかに練り歩きました。
今年は、本会の所依の経典「妙法蓮華経」の象徴である蓮の花をモチーフにした山車などが多く登場。「グループ参加」の目黒、鹿嶋の両教会は、山車の上部に直径2メートルほどの和紙製の蓮華を、また、杉並、長岡の両教会も万灯に蓮華の絵を装飾し、教えに出遇(であ)えた喜びを表現しました。
地域の特色を生かして行進に参加した教会も多く見られました。青森教会は、郷土の祭りの山車である「ねぶた」を披露。台北、台南の両教会、南アジア伝道区の会員らは、鮮やかな色使いの民族衣装をまとって行進、沿道の観衆を喜ばせました。
このほか、今年は周年記念式典を迎えた教会も多数参加。横断幕や幟旗(のぼりばた)などに教会スローガンを記し、さらなる布教伝道に邁進(まいしん)することを誓願しました。
また、この日、大聖堂前広場では「一乗物産展」が開催され、全国の教会や本会とつながりの深いNGOなど15団体が、各地の特産品や雑貨などを販売。大聖堂東駐車場では、子供を対象にした「キッズランド」が催され、さまざまなアトラクションが行われました。
参加者の一人は、「教会として初めて『お会式・一乗まつり』に参加しました。『人のために動く』という開会式での光祥さまの言葉を胸に、参加できなかったサンガの思いや沿道からの声援に支えられていることを感じながら精いっぱいマトイを振らせて頂きました。地元に帰ったらこの喜びを一人でも多くの仲間にお伝えします」と語りました。
閉会式では、「追い込み」が行われたあと、庭野日鑛会長が登壇。「皆さんの元気をたくさん頂いて、今日は元気づけられました」と一日の感想を話したあと、「このエネルギーを、仏さまの教えを布教する力に向けていくことが大事です」と語り、「お会式・一乗まつり」を通して布教伝道への決意を新たにする大切さを強調しました。さらに、「私たちにとって大切なのは、仏さまのみ教えを正しく会得(えとく)して、それを日常生活に照らし合わせ繰り返し実践していくこと」と、日々の信仰者としてのあるべき姿を示しました。
「ねぶた祭」を披露した青森教会。〝ラッセーラー〟のかけ声に合わせ、ねぶたと跳人が元気に行進した
「一乗物産展」では米、野菜、果物、民芸品など各地の名産品が販売され、多くの来訪者でにぎわった
(2009.10.23記載)
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