平成21年次の「青年幹部会」が11月21、22の両日、普門館で開催され、全国各教会と海外教会、拠点から青年幹部1600人が参集しました。22日の「幹部会」では、庭野光祥次代会長の講話をはじめ、2人の青年部長による体験説法が行われました。前日の「全体会」では、松本貢一青年本部長が大志プロジェクトの第三次三カ年計画及び平成22年次方針の発表に立ったほか、来年、WCRP(世界宗教者平和会議)の青年ネットワークが主導し、約1年間にわたって実施する「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」について説明がなされました。
22日の「幹部会」は、福岡教会「慈雲太鼓」の勇壮な演奏で開幕しました。読経供養、「平成21年次『一食ユニセフ募金』贈呈式」が行われたあと、バングラデシュ教会青年部長と神戸教会青年部長が体験説法に立ちました。
次いで、光祥次代会長が講話に立ちました。光祥次代会長は庭野日敬開祖の指導を引用しながら、「今、生かされて生きている姿に心から合掌する」大切さを強調した上で、ご巡行や昨年の「青少年 本部参拝」での「大法座」を述壊。意識を「今」に集中させること、自分の頭の中を沈黙させ、相手の悩みや願いを受け入れるスペースができるよう、何もない場所をつくることを説明し、「相手の心に寄り添うというのは、その人のために自分を開放することではないかと思います。するとそこに、その方の思いが流れ込んでくる感じがします。あとはそこから感じる思いを言葉にして、その方の願いにあわせてお伝えするだけです」と話しました。
さらに無常の法、真理について、「現象や存在の奥にあって、この世のすべてのものを存在させている大本のいのちです。それは、私たち一人ひとりの中に仏性という形で『今ここに』に存在しています」と言及。「変わることのない幸せというのは、自分の中にあります。あることに気づけばいい。そこに光を当てるだけで、今ここにある幸せは、決して失われることはありません」と語りました。
また、「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」に触れ、「私たち立正佼成会の青年部は開祖さまから世界平和のために行動するというDNAを受け継いでいます。これから1年間、世界の軍縮のための署名活動、キャンペーンに邁進(まいしん)したいと思っております」と述べました。
最後に、各ブロックごとに誓願を発表し、幹部会は閉式しました。
21日午後、普門館で行われた「全体会」は、テノール歌手の加藤ヒロユキ氏のコンサートで開幕しました。『大志プロジェクト』(第二次三カ年計画=平成19~21年)の取り組みを振り返るVTRが上映されたあと、松本本部長が「第三次三カ年計画及び平成22年次方針」の発表に立ちました。
松本本部長は冒頭、「入部登録制度」の推進を図りながら布教伝道に力を注いできた青年幹部に深く謝意を表明。次いで、「日本の常寂光(じょうじゃっこう)土」「世界の通一仏土(つういちぶつど)」の実現を目指す『大志プロジェクト』に言及し、第三次三カ年計画(=平成22~24年)の具体的な行動として「身近な人に喜ばれる教えの実践」「一人ひとりを大切にする手どり・入部登録の推進」などを盛り込んだ「7つの取り組み」を発表しました。
また、「『法華経』を学び、人の痛みをわが痛みとする私たち青年幹部は、国内外で起こっているさまざまな問題に対して決して傍観者であってはなりません」と語り、「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」について解説。「キャンペーンを展開することは、いのちを礼拝(らいはい)する仏性礼拝行であり尊い菩薩行です」と述べ、キャンペーンへの理解と協力を呼びかけました。
さらに、スローガンの『大志』に触れ、「私たち青年幹部が一丸となって本物の信仰者になる決意を新たにし、青年が先頭に立って、歓喜の布教を展開していくことをお誓いしましょう」と参加者を激励しました。
WCRP国際委員会の杉野恭一事務次長が登壇し、「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」の内容やその意義について説明したあと、松本本部長が同キャンペーンの本会の実行委員長を紹介しました。
なお、同日夜には「部別研究会」が行われ、参加者は各部ごとに分かれて研修や法座に臨みました。
(2009.12.4記載)
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