(写真提供・WCRP日本委)
WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会青年部会とKCRP(韓国宗教人平和会議)青年委員会による「第10回日韓青年交流会」が、2月23日から28日まで韓国・ソウル市内のホテルを主会場に開催され、両国の青年宗教者60人が参加しました。立正佼成会から、WCRP日本委青年部会幹事長の松本貢一青年本部長をはじめ、本部スタッフ、全国の青年部員が交流会に臨みました。
日韓青年交流会は、日韓の青年宗教者が宗教精神を発揮して真の信頼を築き、世界平和に貢献し得る人材を育成するもの。1990年から2年に一度開催されています。
24日の開会式では、ユン・バプタルKCRP青年委員会委員長、松本幹事長がそれぞれあいさつ。松本幹事長は、交流会が10回目を迎えたことに触れ、「これまで築いてきた両国の友情を、北東アジア地域、世界の平和のために生かし、協働していきたい」と述べました。
このあと、キム・スンゴンACRP(アジア宗教者平和会議)事務総長が『宗教的観点から見た韓日の未来』をテーマに講演。日韓併合から100年目にあたる今年、両国の青年宗教者が集まった意義は大きいと強調し、「交流会が両国の真の許しと和解、愛をつくり出すきっかけとなるように願う」と語りました。
続いて、『平和をつくりあげるために私たちができること』をテーマに平和教育が行われました。参加者は「平和」「和解」「理解」「尊重」の4グループに分かれて自分たちの具体的な実践を討議。「相手を理解する」「会話する」「思いやり」「祈り」などが挙げられました。
25日、参加者は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)との国境付近にあるオドゥサン統一展望台を訪問。映像や展示物を通して北朝鮮の文化などを学びました。また、韓国と北朝鮮を結ぶ鉄道・京義線の韓国側最北端の都羅山(トラサン)駅では、朝鮮半島の統一と東アジア地域の平和を祈念して全員で黙とうを捧(ささ)げました。このあと、日本の参加者は、韓国の民家でホームステイを行い、韓国の文化や生活に触れました。
開会式に先立ち、日本の参加者は西大門刑務所歴史館を訪れ、慰霊塔前で、日韓併合時代に同刑務所で亡くなった収容者の冥福を祈り、慰霊供養を行いました。
(2010.3.12記載)
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