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2010年03月01日 タイでスラムの子の支援に努めるプラティープ氏が来会、渡邊理事長と懇談

タイで活動する「ドゥアン・プラティープ財団」のプラティープ・ウンソンタム・秦理事長が3月1日、立正佼成会を訪れ、事務庁舎特別応接室で渡邊恭位理事長と懇談しました。

プラティープ氏は1968年から、スラムに暮らす子供たちへの教育支援、住民に対する生活向上などのプロジェクトを実施。立正佼成会一食(いちじき)平和基金の助成などを通して立正佼成会と同財団とは交流を重ねてきました。今年1月30日、バンコクに建設された本会「南アジア国際伝道センター」の落慶式には、プラティープ氏が来賓として出席しました。
懇談では、渡邊理事長が長年の友好関係と落慶式への参列に対して謝意を表明。スラムの状況やタイの教育制度、同財団の支援活動について質問しました。
プラティープ氏は、スラムには麻薬や犯罪が身近にあり、学校に行かないと孤立し、そうした道に入りやすくなると説明。そのため、成績を問わず、現在2500人の子供に奨学金支援を実施していると紹介しました。また、奨学生の累計は10万人に達すると報告し、「スラムの子供たちは、貧困や親の失業、家計への協力など成長していく上で、克服しなければならない問題をたくさん抱えています。しかし、国や社会の将来は子供たちにかかっており、より良い未来を与えてあげるのが私たちの務め」と語りました。

(2010.3.12記載)