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2010年06月01日 思いやり、励まし、平和の祈りを詰め ゆめポッケキャンペーン

「ゆめポッケ」が6月1日からスタートしました。同運動は、紛争や対立によって傷ついた子供たちを勇気づけようと、立正佼成会の小・中学生が中心となって文房具やおもちゃ、手作りのカードを詰めた「ゆめポッケ」をプレゼントするものです。家族で平和について語り合いながら、世界中の子供たちが安心して暮らせる日が一日も早く訪れるよう、祈りを捧(ささ)げ、ポッケを作ってみませんか。運動の詳細を紹介します。

◆「ゆめポッケ」ってどんな運動?

「ゆめポッケ」は小・中学生の平和活動の一環としてはじまり、今年で12年目を迎えました。

配付地域のアゼルバイジャン、アフガニスタン、パレスチナ自治区、レバノン、フィリピン・ミンダナオ島では、さまざまな理由で紛争や対立が起きています。たくさんの子供たちが争いによって家や学校を破壊され、家族や友達を亡くし、今も深い悲しみを抱えながら生活しています。また、多くの人が紛争から逃れるために故郷を離れ、難民、国内避難民として厳しい生活を強いられています。学校に通えない子供たちも少なくありません。
「ゆめポッケ」はそうした世界の子供たちを勇気づけようと、小・中学生が中心となり、おもちゃや文房具と共に、思いやりや励ましの心、平和への祈りをポッケに詰めておくる運動です。また、ポッケ作りを通して家族で平和の尊さを語り合い、自他のいのちを尊び、他者を思いやる心を育むことも大切にしています。
各家庭で作られたポッケはまず教会に集められ、その後、船で約2カ月かけて配付地域に運ばれます。現地では、この運動に協力している団体によって紛争や対立で心に傷を負った子供たち一人ひとりに手渡されます。

◆「ゆめポッケ」と一食

「一食(いちじき)を捧げる運動」は食事を抜き、その分を世界で困っている人たちのために献金しようという運動です。「ゆめポッケ」の輸送費にも同運動の浄財が充てられています。食事に限らず、おやつやジュース代を献金するなど自分にできる取り組みを実践し、同運動の精神や意義を確認しましょう。

◆どうやって作るの?

【用意するもの】
・布......40センチ×52センチ
・ひも......66センチ
布は明るい色を、ひもは布地に近い色を選びましょう。ビニールやタオル地、ふろしき、浴衣の生地は伸びやすく、穴が開きやすいので避けてください(キルティングはOK)。ステンシルやアップリケ、刺繍(ししゅう)やボタンなどで飾り付けるととても喜ばれます。

◆ポッケの中身は?

《特に喜ばれるもの》
(1)ぬいぐるみ・おもちゃ(2)えんぴつ・消しゴム(3)ノート(4)タオル・ハンカチ(5)ボール(6)手作りカード(名前はローマ字で)

そのほか、クレヨン・色えんぴつ、シール、ミニカー、ブラシ・くし、歯ブラシ、えんぴつけずりなども喜ばれます。

《入れてはいけないもの》
〈武器や戦争を思い出させるもの〉おもちゃのピストルや刀、水てっぽう、軍服を着た人形など
〈危険なもの〉削ったえんぴつ、はさみ、ライター、マッチ、花火、電池など
〈宗教的なもの〉十字架、クリスマスに関連するもの(さまざまな宗教があり、クリスマスをお祝いしない子供たちもいます)、仏教的なもの、豚に関するもの(イスラームで豚は不浄なものとされています)、星印が入っているもの(敵対するグループのシンボルとして星印を不快に感じる人もいます)
〈液体や粉末〉シャボン玉液、のり、薬品、絵の具など
〈食べ物、食べ物と間違えやすいもの〉缶詰、瓶詰、使い捨てカイロなど
〈衛生用品〉シャンプー、せっけん、歯磨き粉など
〈ギャンブルを連想させるもの〉サイコロ、トランプなど
〈植物〉種、植物栽培キットなど(それぞれの国の植物検疫規則に反する場合があります)
〈使い方が分からないもの〉ビー玉、おはじき、香り付きの消しゴムなど(英語の説明書があっても、英語を話さない人もいるので控えましょう)
このほか、衣類や壊れやすいもの、使用済みのもの、電池や水を使用するものをポッケに入れてはいけません。

◆ポッケをもっと知りたい!

「ゆめポッケ」に関する教材には、『ゆめポッケハンドブック』や啓発ビデオのほか、青年本部発行の小学生向けクラスマガジン『どんぐりクラブ』などがあります。同マガジン18号、19号(6月20日発刊予定)をご覧ください。
「一食を捧げる運動」ホームページ(http://www.ichijiki.org/)の「あふれる笑顔だより〈プロジェクト〉」「私たちのいちじき〈活動情報〉」でも、ポッケの関連情報を紹介しています。
なお、「ゆめポッケ」の運動に参加する小・中学生の皆さんに入部手続きをお願いしています。入部登録に関する問い合わせは所属教会の少年部スタッフにお尋ねください。

【問い合わせ先】
教会での教育、啓発について=青年本部
TEL 03(5341)1661 FAX 03(5341)1055
ポッケの中身、現地の情報、輸送業者(日通)について=教務局社会貢献グループ(一食平和基金担当)
TEL 03(5341)1034 FAX 03(5341)1037

◆各地の喜びの声

★フィリピン
「日本のお友達がポッケを作ってくれたと知り、心から感謝しています。ポッケに入っていたぬいぐるみがすごくうれしかった。将来はコンピューターを扱う仕事に就いて家族を支えていきたい。そのために、今はきちんと勉強します。皆さんからのプレゼント、大切にします」(ジョヴィ・マ・デリマちゃん・12歳)

★アフガニスタン
「親愛なる日本の皆さん、心のこもった贈り物をありがとうございました。頂いた文房具で勉強できるのがとてもうれしい。僕たちアフガニスタンの子供たちに、温かい心を寄せてくれて本当に感謝しています」(ピールーズ君・12歳)

★アゼルバイジャン
「日本のお友達、こんにちは! 私たちのために作ってくれたポッケのプレゼント、とてもうれしかったです。遠く離れた私たちのことを思い、愛してくれてありがとう。皆さんのやさしさに感謝します」(マルハちゃん・11歳)

★レバノン
「ポッケを家に持ち帰ると、家族みんなが喜んで、幸せだねって話したんだ。僕のことを思ってくれる人がいる、そのことがとてもうれしかった。いつか、メッセージカードに写っている友達に会いたい」(アリ・モハマド・ジュマ君・10歳)

★パレスチナ
「とっても素敵(すてき)なプレゼントをありがとうございました。新しいお友達ができたようでうれしいです。会って、たくさんお話しができたらもっとうれしいんだろうな。いつか皆さんをパレスチナに招待したいです」(アヤちゃん)

(2010.6.11記載)