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2010年07月01日 「準教師制度」スタート 「教師」育成へ新たなステップ

立正佼成会最高位の個人資格である「教師」に至るまでの人材育成の一段階として、新たに「準教師」資格が設けられ、認定の目安や修行のあり方などを定めた「準教師制度」の運用が、7月1日からスタートしました。青年、婦人、壮年各層をはじめ、多くの会員が「教師」を目指せるよう、教会ごとに随時、認定できるのが特徴。「準教師」は、布教や儀礼儀式などの実践を重ねる中で、「教師」資格に必要な要件を自然に習得できるしくみになっています。全国教会長指導会(6月24、25日)の席上、発表されました。

信仰によって救われる喜びをさらに多くの人に伝えようと、立正佼成会では平成19年から「第十次教団基本計画」に基づき、「布教環境の整備基本計画」を推進してきました。その一つ「教師育成のためのプログラムの検討」を進めるにあたり、10年の運用を経た「教師制度」に着目。布教環境整備推進室が中心となり、昨夏から各種聞き取りを行い、「教師」の育成等を願いとした「準教師制度」を検討してきました。
現行の「教師制度」で、「教師」は、法師の自覚に立ち菩薩行に励む宗教リーダーであり、本会最高位の個人資格とされます。資格に必要な要件を満たすには、申請時の年齢が高くなる傾向があり、若年層の会員にも、より身近に、意欲的に取得を目指せる道筋が求められてきました。
また、「教師」の役割──(1)本会の教義を広める(2)会員の教化育成をする(3)儀式行事を執り行う(4)戒名付けと開眼を行う──について、資格取得前に体験学習ができる機会を求める声も聞かれました。こうした課題を踏まえ、「準教師制度」は、「教師」を目指す会員層を広げ、人材育成の充実を促すものとなりました。
「準教師」資格は、意欲的に精進する会員に対して、教会長の裁量で認定する信仰上の個人資格。「準教師」には「認定証」と「式文要集」が授与されます。
認定の目安となるのは、(1)「教師」を目指そうとしていて、支部長の推薦がある(2)「ご法の習学」に励み、信解(しんげ)を深めている(3)「導き」が3世帯程度ある(4)「導き・手どり・法座」に熱心に取り組み、人材を育成している(5)日常生活で「ご供養」をあげ、ご本尊の安置や年回供養などのお役にも取り組んでいる──の5項目。すべてを満たさなくても、会員の精進の励みとして、幅のある認定が可能です。
「準教師」認定後の修行は、基本信行を中心とし、「教師」の役割を学ぶもの。(1)「ご供養」を励行する(2)「導き・手どり・法座」に励み、人材育成に取り組む(3)「ご法の習学」に励み、教義の信解に努める(4)お役を通し菩薩行に励む(5)教師と共に儀礼儀式に携わり、経験を積む(6)教師と共に戒名当番に参加し、経験を積む(戒名付け、開眼供養の導師はできない)──があげられます。

(2010.7.2記載)