News Archive

2010年07月09日 WCRP40周年記念事業 9月に奈良、京都で開催

WCRP(世界宗教者平和会議)は平成22年、創設40周年を迎えます。9月には「WCRP40周年記念事業」(主催・同日本委員会)としてさまざまなプログラムが奈良、京都で開催されます。現在、その準備が進められています。

WCRPは1970年10月、京都で第1回大会が開催されました。以来、8回の世界大会が開催され、平和の実現に向けた宗教者の役割を確認してきました。また、国内委員会も現在70カ国以上に設けられ、非武装、人権、開発、環境、難民、紛争和解などの諸問題に対し宗教者による地道な活動が展開されています。
40周年記念事業の総合テーマは『世界を"まほろば"に──シルクロード終着の地、日本から発信する』。多様性の尊重や異文化の相互理解のため、日本古来の精神である「和・大いなる調和」を見直し、世界のあらゆる場所が「まほろば」(「美しい場所」などの意)となることを願い、各プログラムが実施されます。40周年記念事業委員会(委員長=庭野日鑛WCRP日本委理事長)が事業全体の総括にあたります。

この中で「奈良まほろばプログラム」(9月25~27日)は、平城遷都1300年記念事業協会との連携によるもの。「平城遷都1300年祭」の中核事業である「東アジア未来会議奈良2010」の一つとして実施されます。
期間中、日本・中国・韓国・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)による「東アジア青年宗教者4カ国会談」、公開講演会、「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」終了イベント、分科会などが行われ、討議内容を「まほろば宣言」として採択。宣言文は、「東アジア未来会議奈良2010東アジアの提言」として発信されます。
また、これに先立ち同20日から3日間、京都市内で「イスラーム指導者会議」が開かれます。これは、昨年11月、WCRP日本委などが実施した「アフガニスタンの和解と平和に関する円卓会議」での提案を受け、イスラーム指導者を招いて行われるもの。アフガニスタンの紛争和解を目指し、各セッションを通して討議が重ねられます。会議は基本的に非公開となります。
さらに、同23日には、同会議を受け、京都市内で公開プログラム「日本の宗教とイスラームとの対話」が開催されます。同会議参加者の発題に続き、パネルディスカッションが行われる予定です。

このほか、来年1月の「新春の集い」(東京)で祝賀プログラムを開催。また、WCRPの歴史をまとめた冊子『平和への道をめざして~WCRP先達の足跡』も発行されます。

WCRP40周年記念事業概要

◎奈良まほろばプログラム

【日程、会場】
9月25~27日 奈良県新公会堂、奈良県文化会館国際ホール、東大寺(奈良市)

【プログラム】
25日 東アジア青年宗教者4カ国会談(日本・中国・韓国・北朝鮮)、公開講演会「アジアにおけるまほろば実現に向けて」、青年宗教者からの発信~ARMS DOWN!キャンペーン、インターナショナル・フレンドシップコンサート
26日 イスラーム指導者会議報告、ARMS DOWN!キャンペーン報告、講演「まほろば実現に向けた宗教者の貢献」(松岡正剛氏)、分科会「アジアにおけるまほろば」、フロアディスカッション
27日 閉会式(まほろば宣言採択)

◎イスラーム指導者会議~アフガニスタン円卓会議フォローアップ

【日程、会場】
9月20~22日、京都市内

【プログラム】
3日間にわたり8つのセッションが行われ、最終案が採択されます ※基本的に非公開

◎公開プログラム「日本の宗教とイスラームとの対話」

【日程、会場】
9月23日、京都国際会館ルームA(京都市左京区)

【プログラム】
イスラーム会議代表者の発題、パネルディスカッション、フロアディスカッション

(2010.7.9記載)