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2010年07月27日 新宗連「第20回教団人セミナー」で山折哲雄氏が講演

新宗連(新日本宗教団体連合会)の「第20回教団人セミナー」が7月27日、東京・渋谷区の新宗連会館で開催され、加盟教団の代表、役員ら約30人が参加、立正佼成会から庭野光祥次代会長、渡邊恭位理事長が出席しました。

同セミナーは、宗教のあり方や教団運営について学習を深め、現代社会の中で宗教の働きをさらに高めていくことが目的。平成23年の新宗連結成60周年に向けた活動の一環として行われます。当日は、『現代日本の宗教状況と教団人の働き』と題し、宗教学者で国際日本文化センター名誉教授の山折哲雄氏が講演しました。
山折氏は、社会の事象を「善悪」「正邪」といった二元論で分別する世論やマスコミに追随せず、独自のメッセージを発信することが宗教の役割であると強調しました。また、戦後、個の尊重という西洋のモラルが輸入されたが、現実には一人になることを恐怖し、自立できない人間が増えていると指摘。先達の遺(のこ)した言葉を紹介しながら、古くから日本の文化の中に息づいてきた「ひとりの伝統」の重要性を示し、「ひとりという言葉の中に個の自立があり、一人になることがものを考える出発点」と語りました。
このあと、参加者は3班に分かれてグループディスカッションに臨みました。

(2010.8.6記載)