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2010年08月06日 ARMS DOWN! 残り1カ月

WCRPグローバル・ユースネットワークが主催する「ARMS DOWN! 共にすべてのいのちを守るためのキャンペーン」の国内での実施期間も残すところ1カ月あまり。核兵器の廃絶や軍縮、開発の促進を目指して、世界中で署名を集め、国連機関や各国に取り組みを要請しようというものです。立正佼成会でも、青年部員が中心となり、活発な活動が繰り広げられています。今、全国の青年たちは活動を通じて何を感じているのでしょう。何を学んでいるのでしょう。活動に取り組む青年たちへ向け、キャンペーンのWCRPグローバル・ユースネットワーク・アジア代表を務めるローレンス・チョング氏と立正佼成会「ARMS DOWN!」実行委員長を務める藤田桂一郎・墨田教会青年部長のコメント、および今後のスケジュールを紹介します。

◆今こそ、一致の精神で
WCRPグローバル・ユースネットワーク アジア代表 ローレンス・チョング

「ARMS DOWN!」も残り約1カ月となりました。日本の皆さんの情熱に本当に多くの力をもらっています。
アジアの他の国でも、現在、私たちの仲間は精いっぱい活動を展開しています。私の国シンガポールでは先日、シンガポール国立大学で諸宗教青年とNGO代表による平和活動に関する会議を行い、そこで「ARMS DOWN!」をアピールしました。インドネシアではイスラームの団体が中心となり、活発に取り組んでいます。核保有国であり、紛争や部族間の対立が続くパキスタンからは、そうした状況の中でもすでに40万人を超える署名を集めたと報告を受けました。治安がいまだ安定しないアフガニスタンには、身の危険を感じながら活動している青年もいます。
「ARMS DOWN!」の特徴は青年が倫理的な価値、いのちの尊厳を社会に呼びかけることにあります。国際的な課題を見ると、政治交渉だけでは行き詰まっているものが少なくありません。青年が、宗教がそれらを打破する力を持っていると私は信じています。
私の所属するフォコラーレ運動でも、全世界で活動に取り組んでいます。庭野日敬開祖とキアラ・ルービック(同運動創始者)の友情に始まった私たちのつながり。今こそ「協力」という言葉以上の強い関係、一致の精神で、平和のために働いていこうではありませんか。最後までどうぞよろしくお願いします。

◆残り1カ月、皆さんと精いっぱい本気の取り組みを
立正佼成会「ARMS DOWN!」実行委員長
藤田桂一郎・墨田教会青年部長

全国の皆さんとともに「ARMS DOWN!」に取り組ませて頂いていますことに、心から感謝を申し上げます。
さまざまな出来事に心が揺れる中で、機関紙やコミュニティサイト(※本会ホームページ上の「ARMS DOWN!」サイト)などで伝えられる仲間の頑張りが常に私を支えてくれています。また、立正佼成会青年部として、皆で一つの目標に向かっていることが本当にうれしく、喜びと勇気を頂いている毎日です。
終了まで残り1カ月となった中で感じさせて頂いているのは、この「ARMS DOWN!」の取り組みが長期間にわたるものでよかったということです。趣旨を伝え、賛同の署名をお願いさせて頂く。その時々で活動の状況やスタイルは違っても、一つのことを何度も繰り返す中で、私は自分の心を深く見つめる機会を頂きました。さまざまに頂く現象に対しての心の動き、自分の物の見方や考え方の癖、特徴と言うのでしょうか、まだまだ足りない自分を本当によく知ることができたと感じています。
同時に、「ARMS DOWN!」によって社会や世界の現状について日々学びを深めていることが非常に有り難く感じています。さまざまな問題を自らの問題と受けとめ、私たちの目指す世界を自分たちでつくっていく、また、人さまに呼びかけていく。これはまさに布教であり、「ARMS DOWN!」を通して日々、「布教力」を身につけさせて頂いていると感じているところです。
一方で、非常におこがましいことではありますが、開祖さまの歩まれた道に一歩でも近づくことができているのではないかと思わせて頂いているのも事実です。先日、ある部員さんにトラブルが生じ、そのお母さんから連絡を頂きました。少し遅い時間であり、体も疲れていたのですが、一目散に部員さんの元へ駆け付けた自分がいました。後になって振り返ったとき、何の迷いもなく、彼を思う気持ちから動けた自分がとても有り難く、ふと、開祖さまを思いました。目の前の人も世界の人も同じように大切。そうした心のままに生きられたのが、私たちの開祖さまなのだと改めて感じさせて頂いたものです。
「ARMS DOWN!」に取り組みながら、部長さんやリーダーさん方はもちろん、多くの部員さんが私と同じような経験をされたことだと思います。残り1カ月、ますます皆さんとともに一歩でも、半歩でも開祖さまに近づく努力をさせて頂きたいと思います。
後悔だけはしたくありません。「ARMS DOWN!」が終わっても世界平和の実現に向けた私たちの歩みは続きますが、数年、数十年経ったときに「『ARMS DOWN!』があったから」と多くの人に言って頂けるような結果を残したい。そして、いつか「『ARMS DOWN!』世代はやっぱり違う」と言って頂ける私たちに成長したいと思っています。残り1カ月、精いっぱい本気の取り組みを続けてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

◆今後のスケジュール

▼立正佼成会(主管・青年本部=ARMS DOWN! 実行委員会)
「ARMS DOWN! 平和祈願供養」
【日時・場所】9月19日(日)19時30分 大聖堂4階ホール

▼WCRP日本委員会
「ARMS DOWN! 青年宗教者からの発信:キャンペーン終了式典」
【日時・場所】9月25日(土)開式16時20分 華厳宗大本山東大寺大仏殿前
※荒天の場合は奈良県文化会館
◎「WCRP40周年記念事業『世界宗教者まほろば大会』」の中の一般公開プログラムになります。

▼WCRP国際委員会
「世界におけるARMS DOWN! キャンペーン終了イベント」
【日程・場所】10月4日(月) 米・ニューヨーク

(2010.8.6記載)