News Archive

2010年10月04日 「開祖さま入寂会」恩師の遺徳かみしめる

「開祖さま入寂会(にゅうじゃくえ)」式典が10月4日、大聖堂はじめ全国各教会で挙行されました。大聖堂には会員約3400人が参集。庭野開祖の遺徳を偲び、「追慕」「讃歎」「報恩感謝」の思いを深め、さらなる精進を決定(けつじょう)しました。大聖堂での式典の模様は、全国に衛星中継されました。

式典に先立ち、庭野開祖の「お舎利」が奉安される一乗宝塔で「開扉(かいひ)の儀」が行われました。会員が見守る中、庭野会長の手によって一乗宝塔の扉が開かれ、庭野会長、佳重夫人、渡邊恭位理事長が献花台に花を手向けました。
大聖堂での式典では、青年女子部員20人の「奉献の儀」に続き、「開祖さまとの対話」の時間が設けられました。渡邊理事長を導師に読経供養が行われ、庭野会長名の「報恩讃歎文」が奏上されました。
次いで、栗山禎造元佼成出版社社長が『開祖さまを偲んで』と題し、「佼成新聞」の取材記者として庭野開祖に触れた際のエピソードを紹介しました。この中で、各教会から本部まで会員を乗せ、降車後に無人となったバスに対しても庭野開祖が「感謝」と「祈り」を込めて合掌していた姿を述懐。「開祖さまは心から人々が幸せになることを願われ、また、争いのない世界平和実現のために生涯を捧(ささ)げられました」と述べました。その上で、庭野開祖や長沼妙佼脇祖のひたむきな信仰姿勢を次世代に伝えるため、教団、事業体の退職者でつくる「佼成三和会」に伝承部会が発足されたと報告しました。
このあと、庭野会長が焼香を行い、法話に立ちました。冒頭、会員綱領に触れ、「仏教の本質的な救われ方を認識し、徹底している」のが立正佼成会の特徴と強調しました。その上で、法句経の『人の生(しょう)を受くるは難く、やがて死すべきものの、いま生命(いのち)あるは有難(ありがた)し。正法(みのり)を耳にするは難く、諸仏(みほとけ)の世に出(い)づるも有難し』という一節に言及。いのちの尊さ、仏教に出遇(であ)えることのありがたさを説き、「今すでに恵まれていることに気づき、感謝をしていくことが本質的な救われになる」と述べました。
さらに、自分自身や家族のことだけでなく、世界の現状に目を向け、困っている人々を協力して助け、宇宙に存在するすべてと調和を保ちながら生きていくことが庭野開祖の意にかなう信仰と説明。「開祖さまのおおらかな気持ち、そして、世界の平和を大きくとらえられた精神をしっかりと受け取らせて頂き、今後の精進をさせて頂きましょう」と語りました。

(2010.10.8記載)