(ラオスでJVCと共に進める農業・環境・地域開発事業から=Copyright@JVC Laos)
立正佼成会一食平和基金運営委員会(委員長=沼田雄司教務局長)はこのほど、平成23年次の運営計画を発表しました。本年次の予算総額は、「貧困の削減」「環境保全」「難民支援」など9分野を対象に3億1864万4千円。本会独自の平和活動である「ゆめポッケ」をはじめ、「アフリカへ毛布をおくる運動」「エチオピア植林事業」など国連やNGO(非政府機関)と協力したさまざまな活動に役立てられます。
立正佼成会一食平和基金は、「同悲」「祈り」「布施」の精神に基づく会員の「一食を捧げる運動」を通して寄せられた浄財を活用しています。
運営委員会では、いのちの尊厳を守るという観点から支援や事業のあり方を検討。本年次は、「貧困の削減」「環境保全」「難民支援」の3分野の推進に重点を置いた運営計画が策定されました。
「貧困の削減」では、庭野平和財団に寄託助成して貧困者の自立や生活向上を支援する「南アジアプログラム」をはじめ、第16回庭野平和賞の受賞団体、聖エジディオ共同体が進める「アフリカ・HIV/エイズ事業」など6事業に1億3780万6千円を計上。「環境保全」の分野では、内戦や干ばつで疲弊したエチオピアの地域開発を目指す「エチオピア植林事業」などに1001万円が充てられます。
「難民支援」では、「ゆめポッケ」や日本に逃れてきた難民への支援をはじめ、国連やNGOと協働して行う五つの事業に7068万4千円。さらに、「教育・育成」分野では、内戦中に破壊された仏教とクメール文化の復興を図る「カンボジア仏教と開発推進事業」など4事業に2491万8千円が計上されています。
このほか一食運動の推進、また同運動の基本理念である「一乗」精神の発信を目指すさまざまな広報にも浄財が充当されます。国内外での災害の発生など緊急を要する場合にも随時、資金助成を行う予定です。
(2011.2.10記載)
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