「新任社会福祉専門担当者教育」(教務局社会貢献グループ主管)の第1回が2月12、13の両日、法輪閣第5会議室で行われ、18人が参加しました。
「新任社会福祉専門担当者教育」は、一人ひとりの心田を耕す「佼成福祉の基本理念」を学び、「物心一如(いちにょ)」の智慧(ちえ)と「自他一体」の慈悲の精神を教会、地域において普及できる人材を育成するものです。同時に、支部長や主任らと共に、法座を中心とした会員の救済と布教伝道に福祉の側面から取り組めるようになることを目的としています。
12日、『佼成福祉概論』と題して保科和市同グループ次長が、『佼成福祉の基本理念と超高齢社会の取り組み』と題して金澤尉順同グループスタッフがそれぞれ講義を行いました。この中で、保科次長は、全国の教会で行われている社会福祉活動の事例を紹介しながら、「佼成福祉」とは信仰を基盤に社会福祉の知識を活用し、会員とともに救い・救われの道を歩んでいくことと話しました。
翌2月13日には、東京教育専門学校副校長の下岸幸子氏が『社会福祉概論』を解説。憲法第25条を挙げ、「社会福祉」とはすべての国民が幸せな社会生活を営む権利を保障する制度であると説明しました。また、福祉の歴史を振り返り、時代に沿って移り変わってきた理念や対象者、社会の動きを踏まえて、現代の法制について話しました。
その上で、地域の中で公的サービスとともに民間のサービスを増やしてネットワークを構築する重要性に触れ、「地域に合ったネットワークづくりが、住民のパワーにつながっていく」と強調。社会福祉の仕組みや相談者の置かれた状況についての理解、対処の仕方などを同教育で学び、「相談者と一緒に考えていける援助者になってください」と受講生に期待を寄せました。
(2011.2.18記載)
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