2011年03月01日
ＥＭＳ管理職研修会に渡邊理事長はじめ５０人参加
立正佼成会教庁管理職を対象とした「ＥＭＳ（環境マネジメントシステム）管理職研修会」が３月１日午後、大聖ホールで行われ、渡邊恭位理事長をはじめ５０人が参加しました。
当日は、『つながっている世界の気候変動～気象の変化と私たちの生活の変化』をテーマに東京大学大学院の小池俊雄教授が講演しました。この中で気候変動による人間の生活への影響について、昨夏、パキスタンで起きた大洪水を例に説明。大洪水はアジアモンスーンの猛威によるものと指摘し、同じ要因により、ロシア各地に熱波をもたらし、大規模な森林火災を発生させたと語りました。その上で、気象の変化が環境に与える影響に触れ、「地球のあらゆる場所が、大気と海とでつながっているため、ある地域で異常気象が起こると、それが形を変えながら世界中に伝搬していく」と説明しました。
また、気象衛星「ひまわり」の画像を用い、平成１６年７月１３日に新潟県で発生した豪雨災害と、同１７、１８の両日に福井県を襲った豪雨の関連性を解説。両県の豪雨の原因はインド洋のベンガル湾にあったと指摘し、「これが分からないと洪水を予測して、被害を減らすことができません。グローバルな情報とローカルな情報を結びつけて考えることが大切」と述べ、環境を考える視座を説明しました。
このあと、渡邊理事長が謝辞に立ち、地球環境に一層配慮して今後の業務に臨んでいきたいと述べました。
(2011.03.11記載)
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