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2011年03月12日 「東日本大震災」支援活動始まる 第1次援助隊を現地に派遣


仙台教会を経由し、石巻市内に入った第1次援助隊。根本隊長らは被災者のもとへ食糧や水など救援物資を届けた(15日、石巻市内)

3月11日午後2時46分、三陸沖を震源とする「東日本大震災」が発生しました。地震の規模を示すマグニチュードは観測史上最大の9・0。庭野日鑛会長はこの日、『被災地の皆さまへ』と題する被災者に向けた談話を発表。翌12日、全国各教会にファクスで送信されました。また、立正佼成会本部は同日、渡邊恭位理事長を本部長とする「東日本大震災対策本部」を設置。被災地の情報収集にあたるとともに、被災者への援助やニーズを把握するための第1次援助隊(隊長・根本昌廣外務部長)を現地に派遣しました。

▼「被災地の皆さまへ」会長談話(PDF)

▼「東日本大震災 犠牲者慰霊 早期復興祈願」式文(PDF)

▼「東日本大震災 被災会員への義援金」口座開設

▼WCRP「緊急支援街頭募金」


石巻教会2階研修室では会員、市民が避難生活を送る。孤立した当初は「SOS」と書いた横断幕を掲げ、上空のヘリコプターに救援を求めた(15日)

地震は宮城・栗原町で震度7を観測したほか、東北、関東の多くで震度6強から5弱を記録しました。津波による被害は、東日本太平洋側の広範にわたり、多くの人命と建造物をのみ込み、甚大な被害をもたらしました。
通信、道路、水道、電気、ガスなどライフラインは寸断、16日現在、回復の見込みは立っていません。福島第一、同第二原子力発電所の事故を招きました。被害の全容はつかめない状況が続いています。
地震発生を受け、庭野会長は被災者に向けて談話を発表。会員に対し、「信仰を支えにし、周囲の人々、善き友・サンガと力を合わせ、この困難を乗りこえて頂きたいと願ってやみません」と激励しました。
また、地震発生直後から立正佼成会では、各教会の被害状況の確認を開始。各教会の情報を収集していますが、宮城、岩手、福島、茨城の各県内の教会では、通信不能などにより被害状況を確認できない場所が多数あります。
12日には渡邊理事長を本部長に「東日本大震災対策本部」が立ち上げられ、第1次援助隊14人を被災地に派遣しました。援助隊は郡山、福島両教会での調査を経て、13日夜、仙台教会に到着。翌14日から会員の安否確認を行ったほか、道場での市民への炊き出しを手伝いました。
対策本部は13日午前、震災犠牲者への慰霊と被災地の復興を祈念するための「東日本大震災 犠牲者慰霊 早期復興祈願」式文を各教会に送付。これを受け各教会では、読経供養の際に導師が奏上し、会員たちが祈りを捧(ささ)げています。
本会は被災した会員への義援金を募るための「救援募金口座」を開設。受付期間は15日から5月末まで。さらに、WCRP(世界宗教者平和会議)日本委員会からの「東日本大震災緊急支援のお願い」を受け、同日本委名による街頭募金実施を決定しました。実施期間は13日から5月末までとなっています。

(2011.03.17記載)