東日本大震災による会員の被災、教会施設の被害状況が時間の経過とともに明らかになってきました。3月21日までに奥羽、東北、福島、茨城、千葉各ブロックから立正佼成会の対策本部に寄せられた情報によると、太平洋沿岸地域で数多くの会員が住宅を失い、避難生活を送るほか、死者、行方不明者に関する報告もあり、現在、各教会で安否や避難状況の確認が続けられています。一方、教会各施設では4教会道場で浸水や建物にヒビが入るなどの被害を確認。1法座所が倒壊しました。東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、原町、平、磐城の3教会を一時閉鎖しました。
3月11日に三陸沖で発生した東日本大震災の規模はマグニチュードは9・0。国内観測史上最大となる地震と、その後の津波により太平洋沿岸を中心に数多くの会員が被災しました。住宅を失った会員は、教会や地域の学校などで避難生活を送っています。死者、行方不明者に関する報告もあり、交通、連絡手段の乏しい中、安否や避難生活の状況確認が懸命に続けられています。
教会各施設については、内陸部にある白河教会矢吹法座所の支柱が11日の地震で傾き、余震などにより倒壊しました。さらに、釜石教会道場にヒビが入ったほか、平教会ではサッシが破損し、エレベーター付近が大きく損傷しました。津波の影響で石巻教会道場は1階が浸水しました。ただし、3教会道場ともに建物自体に大規模な被害はなく、平教会には一時、被災した会員が身を寄せ、石巻教会では会員と共に90人の市民が2階部分に避難。釜石教会でも被災住民を多く受け入れました。両教会は避難場所として公的に認定され、その役割を果たしています。佐原教会は、液状化の被害を受けました。 現在は、太平洋沿岸地域にある釜石教会の大船渡、大槌両法座所の包括地域で被災状況の確認が進められています。両法座所以外の各教会の施設については、屋外のブロック塀にヒビが入る、法座所の階段が崩落といった損傷はあったものの、大きな被害の報告はありません。
一方、福島第一原子力発電所の事故に伴い、立正佼成会の対策本部は、政府から屋内退避の指示を受けた20~30キロ圏内にある原町教会道場の封鎖を決定。道場内に身を寄せていた被災会員の圏外への避難を済ませ、封鎖されました。さらに、同発電所の南に位置する平、磐城両教会も一時閉鎖しました。
長野、静岡で地震 周辺教会で被害
3月12日午前4時、長野県北部を震源とした「長野県北部地震」(マグニチュード6・7)が発生しました。15日22時半には、静岡県富士宮市を震源とする「静岡県東部地震」(マグニチュード6・4)が起こりました。二つの地震はそれぞれ震度6強を記録。被災地では家屋が損傷し、住民が避難しました。
長野県北部地震では、長野中央教会飯山支部北地区(栄村)の会員が役場や小学校などに避難。21日現在、断水が続く中、避難生活を送っています。また、十日町教会の包括地域内の津南町でも栄村に隣接する県境在住の会員や、十日町市松之山の会員らに被害が出ました。
一方、静岡県東部地震では、富士宮教会によると、会員宅にヒビが入る、家屋のタンスが倒れるなどの被害が発生。大月教会では富士吉田道場の壁や駐車場にヒビが入りましたが大きな被害はありませんでした。
(2011.03.24記載)
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