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2011年03月25日 渡邊対策本部長が茨城、福島両ブロック7教会を訪問


渡邊理事長は茨城教会の会員と握手を交わし、一人ひとりに励ましの言葉をかけた

渡邊恭位理事長(立正佼成会・東日本大震災対策本部長)は3月25日から28日まで、茨城、福島両ブロックの7教会を訪れました。各教会ではブロック長や教会長から包括地域の被害状況や救援に関する説明を受け、避難生活を送る会員、自らも被災しながら支援にあたる会員たちを励ましました。国富敬二総務局副局長、泉田和市郎青年本部長が同行しました。


津波により沿岸一帯の家屋が流失した福島・いわき市の薄磯地区。竹野教会長と共に被害状況を視察した

26日午前、水戸教会を訪問した渡邊理事長は同教会に避難している平、原町両教会の会員43人と法座席で面会しました。
この席で渡邊理事長は、生前に茨城、福島などの太平洋沿岸地域で布教伝道に努めた野崎修代・本会理事の足跡を紹介。その信仰観に触れながら、「野崎理事さんであれば、皆さんにまず、『大変だったね、でも頑張ったね』と言われたと思います。そして、『犠牲になられた大勢の方々の菩提を共に祈ろう』『皆が心を一つに支え合って困難を乗り切っていこう』とおっしゃったはずです」と語りかけました。
このあと、会員7人が心境を発表。平教会支部長は水戸教会のサンガの温かさに謝意を表すとともに、「みんな頑張って、ここまでやってこられました。今は自分自身をほめたいと思います」と声を詰まらせました。さらに、「先のことを考えると苦しくなる。『今』を大事にしていこうと声をかけ合っています」と現状を報告しました。
続いて、ガソリン不足が続く中、参集した水戸教会の会員120人を渡邊理事長が激励。被災の苦しみに心を寄せ、誰もが困難を抱える中で、より状況の厳しい人に支援の手を差し伸べている会員たちに謝意を表しました。
午後は日立教会を訪れ、会員110人を励ましたあと、常陸太田道場を参拝。地震で自宅が倒壊した会員を見舞いました。
27日は、津波により大きな被害を受けた北茨城市の大津港を視察後、茨城教会を訪れました。200人の会員を前に同教会包括地域の被害の大きさに胸を痛めた心情を披歴。「皆さん、よく頑張られました」と励ましの言葉を述べました。
午後からは同沿岸の被害状況を視察しながら北上し、平、磐城の2教会を参拝。竹野浩市教会長の案内で津波により甚大な被害を受けた福島・いわき市の小名浜港、沿岸一帯の家屋が流失した豊間、薄磯両地区を訪れ、被災した会員たちを励ましました。
28日には郡山教会で、震災に加え、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射線の影響に不安を募らせる会員を激励。次に訪れた福島教会では、教えを支えに震災の復興に一丸となって取り組もうとしている会員に敬意を表し、励ましの言葉をかけました。

(2011.03.31記載)