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2011年03月26日 庭野会長が被災地を訪問 会員一人ひとりを励まし、被害状況視察


被災地視察の中、会員が亡くなった家屋の前に立ち、惜別の合掌(釜石市内で)

庭野日鑛会長は3月26日から29日まで、東日本大震災で被害を受けた岩手、宮城、福島の3県を訪れ、会員を励ますとともに被災地を視察しました。庭野会長は、福島教会、仙台教会、石巻教会、釜石教会、同山田法座所、同宮古道場を訪問。延べ約千人の会員全員と握手を交わし、一人ひとりに言葉をかけました。また宮城県仙台市宮城野区蒲生地区、同牡鹿郡女川町、岩手県上閉伊郡大槌町などの被災地を視察しました。今井克昌北東教区長、根本昌廣外務部長が同行しました。


肉親を亡くした会員の手をとり、お悔やみの言葉をかける庭野会長(27日、仙台教会)

皆が家族。心一つに前進を

「こうした震災のときにこそ、みんなで力を合わせ、支え合って生きていきなさいと神仏が教えてくださっているのだと思います。目の前の人、目の前の出来事を大事にすることが未来を拓(ひら)いていく力になります。私たちは、親戚というより家族です。心を一つにして前進してまいりたいと思います」
庭野会長は、行く先々で「心を一つにして」という言葉を繰り返し説きました。
26日、庭野会長は陸路、福島県入りし、福島教会(約150人が参集)を訪問しました。翌27日は、仙台教会(約500人が参集)、石巻教会(約200人が参集)の2教会。28日には、釜石教会(約100人が参集)、同山田法座所(約20人が参集)、同宮古道場(約30人が参集)を相次いで訪ねました。
各教会、地域道場、法座所では、それぞれ狩野光敏福島ブロック長(福島教会長)、渡邊佳政東北ブロック長(仙台教会長)、安井利光石巻教会長、小林克州釜石教会長が、包括地域内の被災状況などを説明。会員代表による震災発生から今日までの体験報告もなされました。
庭野会長は、道場に集った延べ約千人の会員全員と握手を交わし、一人ひとりから被災の状況を聞き、お悔やみ、お見舞いの言葉をかけました。
移動中には、宮城県仙台市宮城野区蒲生地区、同牡鹿郡女川町、岩手県釜石市、同上閉伊郡大槌町、同下閉伊郡山田町、同宮古市などを視察。蒲生地区では、被災した会員から直接状況を聞いたほか、釜石市内では、津波の被害を受けた会員の経営する洋品店などを訪ねました。大槌町近辺では、3カ所で延べ約30人の会員と面会。避難生活の様子などに耳を傾けました。
また岩手県内の行程に同行した村山禎英奥羽ブロック長(盛岡教会長)から被災地支援のあり方について報告を受けました。
庭野会長は29日に帰京し、事務庁舎で、教団・東日本大震災対策本部のメンバーを中心とした本部職員に現地の様子を伝えました。


被災した会員から津波の状況などを聞く(27日、宮城県仙台市宮城野区蒲生地区)


道場には、まだ電気が通じていない。拡声器を使って震災の様子を伝える(27日、石巻教会)


安井利光石巻教会長が、津波にのみ込まれた町の惨状を説明した(27日、宮城県牡鹿郡女川町)


みんなの願いを込めた「励ましのタオル」。庭野会長自ら支部ごとに仕分けした(28日、釜石教会宮古道場)


再会の喜び、友を失った悲しみが交錯する中、庭野会長の言葉が沁(し)み入る(27日、仙台教会)


避難生活を続ける会員。庭野会長の姿に安堵(あんど)の表情が広がった(28日、岩手県上閉伊郡大槌町吉里吉里)


「こうした時こそ、皆が心を一つにして助け合いたい」と話す庭野会長(26日、福島教会)


津波で夫を失った体験が語られた。道場内にすすり泣く音が響く(28日、釜石教会)


津波と火災で壊滅的な被害を受けた岩手県下閉伊郡山田町。釜石教会山田法座所は、奇跡的に被害を免れた(28日)


小林克州釜石教会長の案内で釜石港近辺を視察。陸に打ち上げられた船舶があちこちで見られる(28日)

(2011.04.07記載)