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2011年04月07日 少しでもサンガの力に 各教会でのさまざまな支援活動

「東日本大震災 被災会員への義援金」の取り組みが続けられる中、各教会では会員の善意を生かすさまざまな活動が展開されています。

皆が家族。心一つに前進を


鹿沼教会

鹿沼教会の包括地域では、今回の震災で震度5強を観測しました。主任らが会員の安否確認に回る中、共に不安な気持ちを分かち合い、被災地の厳しい生活に思いをはせました。併せて被災者を支援するため、専用の封筒を作製し、3月15日から31日まで、会員宅への手どりの際に活用しました。
81歳の会員は、「戦中戦後に苦しい暮らしを体験しました。地震の恐怖や空腹などに耐えながら避難生活を送る皆さんを思うと、涙があふれます。微力ですが、何かの役に立てて頂きたい」と語り、献金しました。
家庭専用の募金箱を作製した高山教会では、各家庭でこれまでの生活を見直し、節電や節水などを心がけ、日々真心で献金する取り組みが広がっています。
ある会員は、「買い物のおつりなどを毎日、献金しています。被災地が復興するまで、できる限り継続したい」と話します。

福島県からの避難者へマフラーを提供 北教会十条東支部


北教会

東京電力福島第一原子力発電所の事故で避難生活を送る人たちに使ってもらおうと、北教会十条東支部の会員らがマフラー150本を作製し、3月31日、避難者の一部が滞在する、さいたま市のさいたまスーパーアリーナに届けました。
避難者は3月いっぱいで同所を離れ、埼玉県加須市の小学校に移動します。マフラーを受け取った福島県の自治体の職員からは、「皆さんにお渡しさせて頂きます」と感謝の言葉が寄せられました。

小山教会栃木道場が救援物資の中継拠点に


小山教会

小山教会栃木道場は3月中旬に、教団対策本部より被災地のための救援物資の中継拠点に指定されました。西岡由哲教会長が対策委員会の総責任者となり、同教会会員により管理、運営されています。法座席には北関東、埼玉両ブロックなど25教会から届けられた食料や生活用品の詰まった段ボールが積まれます。
3月下旬に盛岡、釜石両教会に物資が搬送されたのに続き、4月1日には茨城教会への物資がトラックに積まれ、2日朝、送られました。救援物資責任者の支部長は「ガソリン不足の中、各教会の皆さんが懸命に物資を運んでくださいました。サンガの真心を必ず届けます」と話しました。


小山教会

励ます思いを文字にして 各教会でメッセージを掲示


世田谷教会

世田谷教会では、3月29日から3日間、用賀くすのき公園で街頭募金を行った際、学生部員、少年部員らが被災者への祈りの言葉をカードに記入し、心を寄せながら市民に献金を呼びかけました。募金後、カードは部員たちの写真と共に模造紙に張られ、玄関ホールに飾られました。
会員たちは、『みんなで力を合せて笑顔に』『希望を持って頑張りましょう』などと書かれたカードを見て、共に祈りを捧(ささ)げています。
福島教会の会員たちは、「福島テレビ」などの募集に応じ、被災者への応援メッセージを送ろうと声をかけ合っています。被災者へのメッセージに加え、危険な状況の中、福島第一原子力発電所で復旧作業にあたる東京電力などの作業員に対し、『言い表せないほどの感謝です』『今でも余震が続いていますが、体に気をつけて頑張って下さい。応援しています』といった激励の思いをファクスやEメールで送信しています。
このほか、多くの教会で被災者に対する会員のメッセージを道場内に掲示。サンガが心を一つにして被災地に思いを寄せ、自分たちができる実践に取り組んでいます。

他団体と連携し支援活動

高山教会は、被災地の子供たちにランドセルを贈るランドセルメーカーの取り組みに賛同し、家庭で使っていないランドセル100個を会員から収集しました。少年部、学生部員の手紙をランドセル一つひとつに添え、3日までに2回に分けてメーカーに送りました。集められたランドセルは、修繕された上で被災地に届けられます。
柏教会は、日本ユニセフ協会が進める、被災した子供たちに絵本などを届けるプロジェクトに協力。児童書、紙芝居合わせて166部を提供しました。


小倉教会の子供たちの呼びかけに、市民から多くの善意が寄せられた(3日、小倉駅前で)


千葉教会はパネルなどを使い、通行人らに協力を呼びかけた(3月30日、千葉駅前で)

(2011.04.07記載)