【会長、次代会長、理事長の被災地訪問】
■庭野日鑛会長
3月26~29日、福島、宮城、岩手の各県
■庭野光祥次代会長
4月13~18日、茨城、福島、宮城、岩手の各県
■渡邊恭位理事長
3月25~28日、茨城、福島の両県
【人的支援(善友隊派遣)】
■会員ボランティア
「被災教会のボランティア」「ブロック内近隣教会のボランティア」「全国教会から誓願したボランティア」を派遣。釜石、仙台、石巻の各教会への支援とあわせ、社会福祉協議会災害ボランティアセンターを通して、釜石市、東松島市、大槌町で活動。
「全国教会から誓願したボランティア」については、青年本部が受け入れ窓口となります。実施期限は、仮設住宅の完成と被災者の入居完了が見込まれる8月末を目安としています。
■カウンセラー派遣
被災教会(釜石、石巻)からの要請で、カウンセラーを派遣。後述の「やわらぎツアー」へも派遣。仮設住宅入居後も必要が見込まれます。
■本部職員の派遣
会員支援、教会復興のため、釜石、仙台、石巻、原町、平、磐城、茨城の各教会に対して実施(5月31日まで、延べ141人)。石巻、釜石の両教会へは、布教員を長期派遣しました。
【被災者の受け入れ】
■釜石、石巻の両教会を指定避難所として提供(約300人を受け入れ)。
■白河、会津、喜多方、水戸、大宮、大田の各教会および第二団参会館で、約120人の被災者を受け入れ。
■仙台教会が震災直後、炊き出しを実施。約3千人分の食事を提供。
■青梅練成道場を避難所および仮設住宅建設用地として提供する用意があることを、東京都に対して申し入れました。
■被災会員の避難先での所在を所属教会が確認。本人の意向に従い、最寄りの教会が手どりを行います。
■「やわらぎツアー」(心身のリフレッシュ)の実施。長期化する避難生活により被災者が受けるストレスをリフレッシュするために、第二団参会館などに宿泊します。被災地に近い地域で行うこともあります。釜石、石巻(20日に予定)、平、磐城の各教会が実施。夏休みには「子どもやわらぎツアー」も予定しています。実施期限は今年9月末まで。
【物資および資金の提供】
■物資援助
教区、ブロック内の近隣教会や西日本対策本部、本部から、被災地のニーズにもとづいて実施。
■金銭支援
(1)立正佼成会一食(いちじき)平和基金から5億円を見舞金・助成金・救援活動資金として拠出決定。
ア.行政への拠出 青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、千葉の各県および被害のあった市町村に対し総額3億7千万円を寄付。
イ.外部団体への拠出 特定非営利活動法人ジェン、国際協力NGOセンター、難民支援協会、ピースボート、国連UNHCR協会に1700万円を拠出しました。
ウ.諸活動への拠出 善友隊の派遣をはじめ救援物資の提供など活動資金として2700万円を活用。
エ.地震、津波、原子力発電所事故のため、今後必要とされる支援に8600万円を充当。
(2)全国会員から被災会員への義援金募金を5月末まで実施。震災見舞金として配布しています。
(3)WCRP日本委員会が行う緊急支援の街頭募金に5月末まで協力。
【医療支援(佼成病院)】
■岩手、宮城の両県に医師、看護師を数回派遣。往診、薬の処方などを実施しました。
■本部施設で受け入れた避難者への診察、薬の処方を実施しました。
■医療不足に陥っている会員を、医療設備や家庭での受け入れ態勢が整うまでの期間、受け入れる用意があります。特に、現在の環境では持病(脳梗塞(こうそく)の後遺症、高血圧、心臓病、糖尿病など)が悪化しそうな患者、介護と生活再建の手続きの両立が困難な家庭、原発事故の放射線が心配で出産の場所に困っている妊婦などが対象。教会長から教務グループへ申し込みます。今年末まで実施。
【文化的貢献】
東京佼成ウインドオーケストラが、6月3日に八戸市公会堂で、同5日に仙台電力ホールで、復興応援演奏会を実施しました。
【会員生活復興相談窓口】
■復興相談に関する本部窓口(一覧)
○教会復興・会員支援全般 ⇒ 教務グループ(無期限)
○佼成病院被災患者受入 ⇒ 教務グループ(本年末まで)
○高齢者・障がい者関連相談 ⇒ 社会貢献グループ(無期限)
○奨学金窓口 ⇒ 総務グループ(10月末まで)
○法律相談窓口 ⇒ 総務グループ(10月末まで)
○子ども相談
(学校教育) ⇒ 教育者教育研究所(無期限)
(家庭教育) ⇒ 家庭教育研究所(無期限)
(信仰) ⇒ 青年本部(無期限)
○こころの相談全般 ⇒ 佼成カウンセリング研究所(無期限)
○遺骨預かり関連相談 ⇒ 佼成霊園(平成23年から3年間)
■内閣府や現地行政の支援情報を取りまとめ被災地の教会長向けに提供。
■被災会員(高校生)のための奨学金制度を設置。今年のみの募集で、正規の卒業年まで実施。
■子ども関連相談を開設。特に小中学生の教育、生活上の困難に対し、青年本部、教育者教育研究所、家庭教育研究所が対応します。
■被災会員の希望に対し、佼成霊園で遺骨を一時的に預かります。3年を期限とし、1年目は無料。
【福島第一原子力発電所事故への対応】
甲状腺がん手術の世界的権威であり、チェルノブイリ原発事故後のベラルーシ共和国で5年半支援活動をした菅谷昭医師(現・松本市長)から聴き取りを行います。原発周辺の住民の生活、本部からの人材派遣についてのアドバイスを受けました。
【広報活動】
救援・復興に向けた立正佼成会の精神と活動を、機関誌紙やウェブサイトを通じて教団内外に発信します。ウェブでは動画も配信。応援メッセージにも対応します。
(2011.06.17記載)