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2011年06月30日 英国で「ヨーロッパにおける仏教とキリスト教の研究会」 庭野学林学監が出席

6月30日から7月4日まで英国のリバプール・ホープ大学で「ヨーロッパにおける仏教とキリスト教の研究会(ENBCS)」の第9回総会が開催されました。ヨーロッパを中心に仏教、キリスト教の研究者約70人が参加しました。立正佼成会から庭野統弘学林学監が出席しました。

同研究会は、キリスト教、仏教に関するヨーロッパの研究者らにより、1996年にドイツ・ハンブルクで設立され、同年、第1回の総会を開催。その後、キリスト教徒と仏教徒間の研究の交流、対話、相互理解を深めることを目的に、翌97年から隔年で総会を開催してきました。
今回のメーンテーマは『希望は錯覚? ~仏教とキリスト教の展望』。期間中は五つのテーマを基に研究者の発表が行われました。この中で、庭野学監は7月2日、『信仰現場における希望』をテーマに行われた研究会の席上『この震災に希望は見いだせるのか』と題して発表に立ちました。
庭野学監は、本会の歴史や教え、ご供養や法座といった基本信行を紹介。会員が菩薩行の実践を心がけていることに触れ、「他者への奉仕を通して、自己を見つめることによって生かされている自分に気づくことができる。その気づきを得たとき、仏さまが喜ぶ生き方、さらには両親、先祖、そして世の人々が喜ぶような生き方をしたいと願うようになる。これこそが生きる希望ではないだろうか」と述べました。
その上で、東日本大震災で会員や地域の人々を支えた教会幹部の姿をはじめ、サンガの助け合いを報告。「たとえ自分がどんな状況にあろうとも信心を持って人さまのために尽くすことの大切さを学ばせて頂きました」と発表しました。

(2011.07.22記載)